おもひでぽろぽろ(アニメ)で盛り上がる

皆さんジブリの作品で何が好き?

うちの娘は、「かぐや姫」と「おもひでぽろぽろ」。「かぐや姫」では帝に忍んでこられて、ビビった猫みたいになって、そのあと無表情で瞬間移動するシーンがお気に入り。


さて、本題の「おもひでぽろぽろ」。

ジブリだけど人間のいやな部分を描くのが大得意の高畑勲の作品。

27歳の独身女タエ子。田舎暮らしにあこがれて、休暇を取ってベニバナ栽培を生業とする姉の義実家に滞在、柳葉敏郎そっくりの次男トシオに親切にしてもらい、トシオの祖母には嫁に来ないかと言われる。


正直この話のどこを11歳の女の子が楽しむのかと、母としては疑問に思ったの。でもタエ子の子供時代のエピソードがグッとくるらしい。子供時代のタエ子はちょっとかわいい子なんだけど、算数の成績が悪いのを小さい時頭を打ったせいだとか、普通じゃないとか、成績の良い姉に聞こえよがしに言われちゃう。


「タエ子ちゃんが可哀想だよーう」

娘大憤慨。さらにせっかく学芸会の脇役で高評価を得て、大学の劇の役のオファーが来たのに、お父さんの反対でその役は別の子に。自分に先にオファーが来た事は言うなと母に口止めされる。ここでまた娘大憤害!

「精神的虐待だよーう!」

「同級生の気持ちも考えろって、じゃあタエ子ちゃんの気持ちは?」など。


娘とは逆に大人パートで盛り上がる私たち夫婦です。ラストシーン。東京に帰るはずだったのに次の駅で電車をおりて引き返すタエ子

。「トシオに迎えに来てもらうのはいいけどどうするの?!そのあと。まさか結婚の話受けるの?やめなって!もう、断られる未来しか浮かばないんだけど!」…と私。



「トシオさん!あたし戻って来ちゃった」

「どうしたんすか、忘れ物っすか」

「タエ子さん、あんた、トシオの嫁に来るって決めてくれたんか!」

「ばっちゃん、何言ってんだ。タエ子さんはトシオより年上でねえか」

「父ちゃん!タエ子さんに失礼でねえか。ばっちゃんも!いやあ。困ったなあ、おれぁ役場のミチコと付き合ってるって言わなかったべか。すまね。タエ子さん。ばっちゃんが勝手なこと言って。」


「え……あたしこそごめんなさい。いつもこうなのよねあたし……一人でつっぱしっちゃって。明日東京に帰りますからこの話は忘れてください」


…と、うちの旦那。

妄想具体的すぎ。うちの人、だいたい人間の黒いところを想像するのが大好きなのよ。だからジブリでは高畑勲が大好きなの。娘も高畑作品好き。ツッコミ入れるの好きだから。

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