ポーの一族

ポーの一族の新作読んだ?「春の夢」

 萩尾望都のポーの一族の続編があるなんて!40年ぶりくらい?前作読んだの小学生の時よ。デジタル試し読みしてて、続編と気づかず「あれっ?こんなエピソードあったっけ?え?!続編?」絵柄の変化を気にする人もいるというのに私と来たら……。大ボケね。


 時代は、あの最後の火事より前の話で、ヒトラーが台頭するドイツから英国に避難してきたイギリス人とユダヤ人のハーフの姉弟とのエピソード。ケルトの文化の残るウェールズの田舎生活が魅力的です。敵国の言語である独語を話すことも歌うことも憚れる状況で、エドガーは少女に興味を引かれるのです。


 ポーの村について、ポーの一族以外のヴァンピールについて、詳しい設定が足されています。こんなに時代性や設定を足すなんて、40年の間に成長した読者に合わせたということなんでしょうか?とにかく情報満載です。中でも、じつは40年前死んだはずのエドガーとアランが生きているのではないかと思わせる設定もあり、ただの外伝ではなさそうな気がしました。

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