僕はコーヒーが飲めない (漫画)

 長い文章を書くのは性に合わないんですが、ちょっと書いていいですか?

私は哺乳瓶にコーヒー牛乳が入っていたほど、小さいころからのコーヒー党なのです。だからこの漫画はいろいろ興味深く読めました。コーヒーの産地の話とか、飲み方、流通、生産、歴史など、幅広い情報がストーリーに盛り込まれていて。で、あるとき、ふとこの本のレビューを見たら、気取ってうんちくを語るな!というなレビューががありましてね。ちゃんと読んでからレビュー入れたの?って。


 この漫画は、主人公がコーヒー流通会社の社員。まずいコーヒーが飲めないという極端な体質?嗜好を持っていて、周りにはコーヒーが飲めないと嘘をついている。この時点でいけ好かない印象を持たれそうな設定ですね。まあ現実でも、ワインやコーヒーや紅茶が好きで、こだわりがある方が、揶揄されてたりすることがありますよね?でもね、それが思い込みや、やせ我慢にしろ、おいしいコーヒーが飲みたいって気持ちはそこにあるわけですよ、だったらその「おいしい」は個人的なおいしいで構わないと思うんです。苦いのが好きな人、すっぱいのが好きな人、香りだけ好きな人それぞれ。人にその考えを押し付けさえしなければ。


それぞれの「おいしい」があっていい。


おそらくそういう考えが最近のサードウェーブと呼ばれる動きの源なのかな?と思わせるのがこの本です。サードウェーブとはコーヒーは産地や製法、焙煎の仕方によって味に違いが出るから、特徴を出そうというコーヒー業界の動きです。ちなみに私はすっぱいコーヒーが苦手で、長年「なんで酸っぱいのとそうでないのがあるのか」という疑問や「自分のおいしいと思えるコーヒーがほしい」という欲求がありました。それで今のところは、全ての条件を特定の一つの豆で満たすのは難しいという結論に至り、気にいった店のブレンド物を飲み続けています。値段にこだわらず、夏にはスーパーのフレーバーコーヒーの豆で、コールドブリューを作ったりもしますよ。色々試すと楽しいですよね。まずいものもまた一興。


 

この本は、ストーリー漫画ですがコーヒー好きの人が長年抱えていた疑問に答えてくれたり、新しい情報に触れさせてくれたりします。ハワイのコナ地域に行きたくなるし、ジャマイカのジャークチキンが食べたくなったりね。


本の感想と関係ないけど私、まだ一つ解けてない疑問があります。イタリアから輸入されているillyのコーヒーがおいしいのはなぜ?ウィーンとかポルトガルのコーヒーもレベル高いの。コーヒーの産地でなく輸入先のコーヒーがおいしいのはままあるけど、もしやヨーロッパにコーヒー市場を牛耳る企業があるの?うーん。ググらなきゃダメか…。




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