第11話 カクヨムオンリー(なろうとの決定的な違い)

 拙作をファミ通コンテストに応募しましたが案の定新規PVは激減してます悲しいです。直前になって文字数が緩和されましたね。おそらく応募数は多いものの規定に入っている作品が少なかったのでしょう。罠の項目でも書いたとおり、コンテストの性質を知っていると参加したくないんですよね。3ヶ月は長い。


 さて今日はカクヨムの立ち位置について考えてみたいと思います。先に書いたとおり、カクヨムでコンテストに参加すると、読んでもらえる機会が減るのです。この仕様はカクヨムオンリーで活動されている人に対し一番ダメージがでかいのです。なんとも本末転倒な話ですね。他サイトでメインに活動していて、カクヨムで公募に出すというやり方が一番スマートなのです。


 私はカクヨムのエディタや全体的なデザインが好きなのでメインに使わせてもらっていますが、最近登場したLINEノベルを少し触った感想を言えば、カクヨムにとても似たデザインだったので、向こうをメインにしてもいいかなとも思ったりしています。というのも、カクヨムは初心者が成り上がるにはとてもハードルが高いのです。


 さて、よく比較される「小説家になろう」ですが、カクヨムと決定的に違うところがあります。それは評価の見えやすさです。小説になろうのトップページにはたくさんの作品がありますが、どれも評価ポイントは表示されていません。カクヨムを見て見ると、すべての作品に★の数が書かれています。これはなかなかに厳しいシステムですよね。タイトルやキャッチコピーが面白そうでも、★が少ないと読む気が起きないのです。


 なろうの場合は、そういうことが少なくなっています。面白そうだと感じて、作品のページに飛んだとしてもまだ評価ポイントは見えません。まず目につくのはあらすじです。作品の評価ポイントを見ようとするとさらに作品の情報ページに飛んで、スクロールしなければなりません。


 つまり、なろうでは10000ポイント持ってようと、0ポイントだろうと、同じ立場で戦えるんですね。もちろんポイントを気にする人はまずポイントを見に行こうとするでしょうが、いきなりポイントで足切りされることは少なくなります。この場合は、あらすじやタイトルがとても重要になってくるのは明白ですね。


 カクヨムだと★の数さえ多ければ、あらすじが適当でもとりあえず読んでみようかとなりますが、逆に★が少ないと、いくら面白そうなあらすじでも第1話を読んでくれる人が少なくなります。もちろん★なんか気にせず読んでいただける事もあるんですけどね。


 もう一つの違いはランキングです。カクヨムのランキングで表示されるのも今までに獲得した★の合計のみですが、なろうの場合は週間ランキングなら集計対象期間に獲得したポイントの合計がランキングに表示されます。累計が10000ポイントでもその週に獲得したポイントが100ポイントなら100ポイントと表示されます。やはり初心者が戦いやすい土壌が整っていると言えるでしょう。


 特にカクヨムの場合はすべてのランキングで書籍化作品が数千の★輝かせています。そんな中★が居1桁や2桁の作品なんて見向きもされません。


 このままでは初心者がどんどん不利な状況が増大していきます。メインは他サイトで、カクヨムは公募でしか使わないので交流はしません。なんて作者さんが増えては交流メインのカクヨムの方向性と真逆の結果になりかねません。秋に予定されている改革で改善されることを願います。

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