第134話 指導
(僕はダメだな……)
やるべきことちゃんとやれていないことを悔やむ刀和。
するとモミジがにこやかに微笑んだ。
「どうはりました? 」
「いえ……僕は相棒としてしっかりやれてないなぁと思いまして……」
「はて? 」
「当代随一の剣士を相棒にしているのに、その力を発揮できていない自分がふがいなくて……」
「あらあら……」
それを聞いて嬉しそうにコロコロ笑うモミジ。
「なるほど……つまりは早く晶霊将になりたいということどすな? 」
「そうですね」
「……こなたが指南いたしましょうかえ? 」
「良いんですか? 」
「勿論。ヨミはうちの相棒の思い人。相棒のためにもうちが一肌脱ぐのに何も悪いことはありまへんわ」
「ありがとうございます! 」
ぺこりとお辞儀する刀和。
それを見て嬉しそうに微笑むモミジ。
「では簡単な方法を伝授いたしますゆえ、目をつぶって床に寝てもらっていいどすか? 」
「こうですか? 」
「そうそう」
言われるがままに目を閉じて仰向けで寝る刀和。
「少々待ってくだはりますか? ちょっと準備しますゆえ」
モミジがそう言うと何やらバサバサと言う着物をばたつかせるような音が聞こえた。
(???何やってんだろう? )
不思議に思う刀和。
そして重要なことに気付く。
(そうだ!この人は何か企んでるっぽかったんだ! )
何らかの陰謀を隠していたように見えたからこそ刀和は人を避けて二人きりで話したのだ。
(やばい! この人は何をするかわからない! でも目を閉じろって言われたし……)
完全に相手の術中に嵌まったことに気付いた刀和は焦った。
(そうだ! 薄暗いからちょっとぐらい目を開けても気付かれない! )
重要なことに気付いた刀和はそーーーーっと薄目を開けて……そのまま完全に見開いて凝視してしまった。
何故なら、モミジが全裸で刀和の上で仁王立ちしていた。
くちゅくちゅ
見られながらも平然とオ〇ニーしているモミジは残念そうに呟いただけ。
「あら? 目を瞑っている間に一気に頂こうと思ってたんですけど、うまく行きませんなぁ」
「あ、あの……これは一体……」
全裸の紅葉は服の上から見てもわかるほどのボリュームのある胸と細い腰をしており、綺麗な体つきをしていた。
ちゃーちゃら♪ちゃーちゃら♪ちゃらら♪(ガンバ〇ターのテーマ)
ムクムクと刀和のガ〇バスターが立ち上がる!
すると、モミジはその目を輝かせた!
「あらあら。童のような顔をして立派な槍をお持ちどすなあ♪久しぶりに楽しめそうどす」
じゅるり
嬉しそうに舌なめずりをするモミジ。
だが、刀和があることに気付いた。
(うん?)
胸が少したるんでいるのだ。
垂れていると言っても良い。
(垂れているのは別におかしなことじゃないけど……ってあれ? でもここは無重力だよね? 普通は垂れないんじゃ?)
重力下では色んな筋肉が引っ張られて伸びてしまうから垂れるのである。
これほどの軽重力下に居るとほぼ垂れない。
現に瞬も大きい方だが、こっちに来て肩こりが楽になったとも言っている。
そして重要なことに刀和は気付く。
(そう言えば……アミさんが言ってたモミジさんは……)
アミは確かにこう言っていた。
モミジは「黒髪に赤目の美人」だと。
よく見ると、たるんでいるのは乳だけでなく、体が全体的にたるんでいた。
これらのことにきづいた刀和は答えを導き出した……
(つまり、この白髪の女性はアルビノで白髪などではなく……)
白髪に赤目の紅葉が怪しく笑みを浮かべた。
「『指で導く』書いて指導と言う……」
そう言ってにちゃりと笑って指をわきゃわきゃ動かす。
「還暦(60歳)すぎても初物いただくんは格別どすなぁ……」
刀和は再びあらん限りの声で絶叫した!
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