第6話 告知

肺がん、、、。重い響き。どうしたらいいのか分からなかった。何が正解?お父さんはどうしたい?私達は、、、治療して治してほしい。治ってほしかった。

治療をしないと半年。9月の時点で来春の桜を見るのは難しいと告げられた。桜ぐらい見せてやってよ。治療をしてもうまくいけば数年。治療するならもっと生きさせてよ。命が少し伸びるぐらいて、、、。治ることは難しいほどの癌。直径6センチの癌が肺の裏側に心臓に浸潤、つきささるようにあった。

生きるか死ぬかの選択?それなら生きるを迷わず選択する。今回は、どちらにせよ近々死ぬと言われているのでは?痛い思いをして検査しても治らない治療、意味あるの。

家族にはどうすることもできない。

まずはお父さんに告知するかどうか、それを家族で話し合った。

強く見えて実は弱いんちゃう。お父さんなげやりになるかも。お父さんなら大丈夫。癌て聞いたらどんな気持ちになる。自分やったら。耐えられないやろ。言わん方がいい。知らずに痛い思いはつらすぎるやろ。

終わらない話。皆それぞれ、苦しんで悩んでた。

治療をするかしないか家族には決められない。癌のことを相談できる窓口が病院にあったので、そこで相談をした。結果、お父さんにはある程度、告知をする方向になった。余命は告げないでほしいと告げた。

これでよかったのか。

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