2021/03/30

年始をハイフォンで迎え、白藤江の合戦跡といわれる杭だの、それにあやかったテーマパークだの、何より最高の川船を堪能した。

それから、日本に戻り、博士論文の審査会。山田先生、神谷先生はじめ、ほとんどいつもの面々なので、言葉使いに困ったのと、ツッコミ対策に困惑しながら、ともかく突破。

あとは子供と遊び、大阪難波から高屋城、太平寺、芥川城を経て近江大津に宿り、坂本城から吉田神社に抜け、銀閣寺を歩いて丹波路に入り、丹波から池田城に抜け、最後に越水城から舎利寺あたりの平原を眺めて帰る特急旅行をして、ハノイ隔離生活に戻る。ホテル二週間と、自宅二週間。

ホテル二週間は、前回夏の記憶からすると、さほど苦しくないと思われたが、何せ、すべて経験済みであり、驚きや発見が無い分、つらかった。

ホテル側、タオルの更新が滞っていると思われる点、お湯を出す時間を絞っている点、また朝食がセットメニューとなり、後半は時間指定すら無くなるなど、経費切り詰めが厳しい様子は分かった。発見らしい発見は、そのくらい。せっかく持ち込んだVガンダムが、ちっともおもしろくなく、強引なすじ運びと間延びした展開のため、おもしろくもなかった点も苦しかった。


自宅隔離の2週間は、3度、買い出しを頼み、人参じゃが芋玉葱の三種に飽きたくらいで、のんきに過ごした。


この間、三好長慶の長編を半分ほど書いた。

主人公を替える書き方……は良いのだけれど、ここに来て長慶の人物像が見えていないと、冒頭の書き直しが始まって、止まっている。


長慶が晴元をどう見ていたのか。

……という考え方自体、誤っている気がする。

どう見ているのか。

どう見るのか。

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