偽り妃の後宮騒動
萩原なお
序章
「何故、
はらはらと宙を舞う紙は雪のように空から舞い振り、床で
貴閃はそれを
明鳳の不興を買わず、そして彼が納得する言葉を思案しながら口を開く。
「明鳳様のお言葉も最もでございます。ですが、あのお方は特別な存在。きっと考えがあるのでしょう。龍の半身である方に乱暴はおやめくださいますよう申し上げます」
そんな言葉、この年若い亜王にとってどうでもいい事は理解している。しかし、この言葉以外かける言葉が思い浮かばず、貴閃は再び床に額を擦り付けた。
貴閃の考え通り、明鳳は納得がいかないようだ。舌を打つ音とともに、
「俺に指図をするな!!」
怒りに満ちた声が外廷を揺らす。明鳳は眉を逆立てると拳を卓を叩きつけた。
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