タイツ神とニーソ神の設定、面白いです。「現代では宗教意識が薄れており」という、宗教の形骸化もリアルな感じで。

私は鴨川の近くで13年間暮らしたので、とても楽しく読めるのですが……。
この作品、近衛通り、川端通り、鴨川デルタなどの位置や距離感を知っているか知らないかで、楽しみ方が違ってしまうのではないかな、というのが少し気になりました。
タグに「京都」と入っていますが、京都に興味はあるものの、そこまで詳しくない読者もおられるのではないか、と。
もしかしたら「その辺は枝葉末節だから、どうでもいい」ということで、敢えてこういう書き方なのかもしれませんが……。

北白川の疎水沿い、御影通り、今出川通り、百万遍の交差点……。「古都大学のモデルは、あの大学かな？ 懐かしいなあ」と、自分の個人的な経験と照らし合わせて、ニヤニヤしてしまいました。

前話のラストで興味を感じて読み進めたので、ニーソの謎が解けたような気がして、少しスッキリしました。