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毎日 鈴は鳴いた


連想される生き物にはあまりに早い時期で


追想される人物にはあまりに澱んだ色


彼は何も語らなかった


俺を見つけるとすぐに消えてしまう



ああ、一度を除いて。



「七花を探してるの」



問いかけに あおい瞳が揺らめいた


ナナ、と 静かに紡いだ



「七花もたぶん探してる」



数えられない感情


どきどきしている


聞きたいことが沢山ある


語って欲しいことが


それは、



「果楽さん……でしょ?」



語られないままでよかった


死んだんだと、思っていた



間違ってないなら


果楽は アサギマダラの名前のはずだ



夜毎 誰かを呼ぶ鈴の音


その寂しい音に聞き覚えがある気がする

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