第27話 新学期

新学期が始まりましたね。

遅番で仕事場に向かう途中に小学生が下校してました。


春休みが始まる前はばらばらでふざけながら歩いたり走っていた子供達。


横断歩道を渡り切ってグリコのポーズ(ゴールポーズっていうんでしょうか?バンザイして片足を上げたもの)をしておちゃらけてたのは上級生の男の子でした。

いいもの見たなー(笑)って後でプッと吹いたりして。


次の日から姿を見なくなったので終業式の日だったんだと思います。

大きい子をあんなにおちゃらかすのは春休みの魔法かもですね。


今日は大人しく歩いています。列も崩さずに歩いてる子供達を見て元気がないな、新学期が始まっちゃってがっかりしてんのかな、とふと思いましたが…。


次の列を見て原因がわかりました。

先生が列の後ろにくっついて歩いてました。

ボードを持った背広姿の男の人は子供達の列に見慣れないせいかとても目立ちました。


さっきの列についてたのは女性の先生だったからか気づきませんでした。

お母さん、おばあちゃん、おじいちゃんは見守りに出ますがお父さんは出てるのを見たことがないですね。


男女同権と言っても上面だけ。その程度の日々の事はオンナがやっとけや!と丸投げされた以前の私を思い出しました。

おっと毒吐いちゃいましたね(苦笑)


眩しい春の光の中を子供達は歩いていきます。

時々ランドセルをずり上げたりしながら。

いつものふざけ具合と今日のすまして粛々と歩いている姿のギャップに思わずまた笑ってしまったのでした。










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