第17話 くるりと回る

私の住んでる場所は比較的暖かく雪はほとんど降りません。

この前とても寒かった日に仕事の帰り道に雪がちらほらと降ってきました。

途中から風も強くなり雪もどんどん降ってきました。

積もると嫌だなあ

そんな事を考えながら走っていると風が一層強くなってきました。

田んぼ道は遮るものがないので車に直接風が当たりハンドルも揺れるほどでした。

赤信号で止まり走り出した時の事です。


ふと対向車を見ると雪がライトに照らされてます。

風に煽られた雪はアスファルトに着地した瞬間に丸い円を描いて消えていきます。

雪達はスケートのスピンのように素早くクルッと回転した後にふっと消えていきます。どんどん降ってくる雪達はみんな同じ動き、同じ大きさの円を描き次々に消えていきますが、すぐに次の雪がまた新しいスピンを披露するのでした。

それは対向車のライトに照らされてとても綺麗でした。

思わずほぅ、と溜め息が。

もっと見ていたかったのですが雪が止んでしまい残念でした。

5分ほどの出来事。

また見たいです。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る