え?あれって教育虐待だったんですか?

Dr.はじめ

はじめに①

ある日とあるネットの記事で、「『あなたのため』は呪いの言葉」という文言を発見した。それは教育ジャーナリストである、おおたとしまさ氏による記事で、教育虐待について解説し、事例を紹介する内容のものである。


「ふーん」と思った。どれどれ


『教育虐待』…?知らんなぁ。

同記事を見るまで、恥ずかしながら僕はその言葉の存在自体も知らなかった。


しかし、『あなたのため』…

この言葉は見逃せなかった。

これほど自分にとって耳が拒否反応を示す憎たらしい言葉はない。いままで幾度となく耳にし、嫌悪感をいだいてきた言葉だ。自然と記事を読み進めていた。


紹介されている事例は女性の方であり環境や経緯などは違っていたものの、厳しい親たちの元で育ち、彼らの顔色を伺って生きる様子は僕がよく知っているものであった。彼女にとてもシンパシーを感じると共に、自分がこれまで親から受けた「教育」について振り返ってみた。


別に楽しい思い出でもないので、これまでそこまで深く考えてなかったし、むしろ嫌な思い出の方が多いので臭いものに蓋をするように頭の奥底に封印していた。


それを再び引っ張り出してきて臭ってみる。

クンクンクン…あーやっぱり臭い。

小学校、中学、高校、大学、そして大学卒業後の現在へ…。


そこで僕は気付いたのである。


「あ、自分が受けてきたのは、教育虐待だったのか!!!」と


頭に電撃が走ったようであった。

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