第31話 ツンデレ美少女とクール美人のスクール水着

キーンコーン カーコーン


鈴木「(いつものように学校がはじまる。一時間目の授業は、水泳だったので、俺はプールサイドから見学させてもらうことにした。体育の授業は隣クラスと合同で、明彩さんと涼葉さんのスクール水着が人気の授業だ! あっ誤解をうむ言い方になってしまったのは、謝りたい。確かにあの2人の水着姿には男子の視線が集まるが……それ目当てで、見学という訳でもなかった。ただなんとなく、気分がのらないのだ。こんなこと初めてだっけ……。)」


明彩「先生ちょっと、休憩させてください。(もう、鈴木君のばか。私のことじろじろ見すぎ! スクール水着って、見られると……、恥ずかしいんだから。)」


鈴木「(明彩さんが隣にやってきて、ちょこんと座った。形のいい胸がブルーのスクール水着を押し上げ、下半身に向けて緩やかなカーブが美しい。ボディーを強調するポーズに加えて、眩しい笑顔で、こちらを覗き込んでくる明彩さん。うん。超可愛いです。でも、目のやり場に困るので、関心のないふりをしようと思います。)」


明彩「ちょっと! この私が水着姿を近くで見せてあげてんの! 少しは嬉しそうな顔しなさいよね! それに……なんで見学してんのよ? 鈴木君って、泳ぐの得意でしょ。ずる休みだったら先生にチクるからね。」


鈴木「(頭がくらくらした。同時に明彩さんの言っている意味が分からなかった……。)誰が、泳ぎが得意って……?」


明彩「鈴木君に決まってるじゃん! 学年でもトップクラスの泳ぎでしょ?(もしかして、泳ぎ方まで忘れてるってこと???)」


鈴木「俺が? 泳ぎが得意だって?! そんな……まさか?!」


明彩「あ、暑さで、頭どうかしちゃった? ほら、昔はさ、スイスイ泳いでたから。」


鈴木「昔って? 何言ってんだ?(俺と明彩さんとの関係なんて、つい最近だし。)」


明彩「河童みたいに、すいすい・・・・・・、あっ、別に泳ぎ方を教えて欲しいわけじゃないんだから!」


――――――河童?


鈴木「一瞬、河童の笑った顔が脳裏に浮かんで、消えた。今のは……?」


明彩「ちょっと、私の話聞いてんの? ああ! 涼葉ちゃんのおっぱいを見てたでしょ?!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る