ハートビート

心臓の音がドッドッと響く

急に息が苦しくなるような

不安感にさいなまれる


呼吸が上手くできない

この、いたたまれなさを

お願いどうにかして


泣けたら少しはスッキリするのに

今では泣きそうになっても

泣き方がよくわからない


涙の感触が遠くて

思い出せなくて苦しい

無意識に作っている笑みの薄気味悪さ


心臓の音が早くなる

冷や汗と脂汗と

恐れが溢れそうな気配


刻む鼓動は追いかけてくる足音

自分のモノのはずが

自分のモノじゃない


逃げ切らなきゃ

知らないわたしから

眠りの国もまだ遠いけど


したたる汗を拭い


まだ止めるわけにはいかない

まだ止まるわけにはいかない


この狂ったような心臓の鼓動ハートビートがおさまるまで

精神いのちの夜の闇を駆ける

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