微笑みを集めて

笑えそうにない時に

無理やり笑うことはないけれど

少し笑えそうな時には

出来れば笑って過ごしたいな


生きているうちに

どれだけ笑うことができるのかは

わからないけれど

その小さな微笑みの欠片でも


てのひらで温めていたら

ひとつに集まって楽しげな声になって

笑いだしたりしないかな


小さな微笑みの欠片が

煌めくようにさざめくのは

きっとすごく軽やかで

澄んだ声だと思うのよ


どうしても笑えなくなった時に

集めておいた楽しげな笑い声を

そこらじゅうに花の様にばら蒔いて

その声に抱きしめられながら


泣き疲れて眠るまで

誰にも気づかれないように

独り泣けたらと思うのよ

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