手の届かない場所

いつも何か、むず痒さを感じている

もどかしいような

手の届かない場所の


薄皮の向こうにある苛立ちに

気づかないふりをしながら

片目をつぶ


鈍感であれ

生き抜かねばならない

支え守りたいから

これはわたしの勝手


手の届かない場所

このむず痒さを多分

ずっと抱えて生きていく


そうして生きていくのだろう

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