言えないコトバ

辛いって言われると

苦しいって言われると

何も言えなくなる


本当は わたしも

わたしだって

わたしの方が


そんなキモチが喉まで出てきて

そんな自分がすごく嫌で


そこで止まったコトバは

喉をふさぐ灰色のかたまりになる


言えなければ呑み込んでしまえばいいのに

できないまま喉をふさいで

わたしの声を奪う


受け止めるフリをしてる

わたしは嘘つき


ホントハ ワタシダッテ ツラインダヨ


また言えないコトバが喉に貼りついて

わたしはうなずくフリをしてうつむ

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