パラレル少女

天気予報を見ておけば良かった。


さっきまでついていた街頭の灯りがいきなり切れて、街全体が裏路地だ。


薄暗い中で10年前の私がいた。


抽象的な過去が語る。

世界はみんなで構成されているんだよ。


みんなの、たった3文字にすら入れなかったわたしはなんて自由なんだろう。


10年前は黒歴史だー。なんてっ。

過去のわたしから見た、今のわたしは一体何色なのかな。


そもそも光すら当たっていないのだろうか。

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