不思議なフラストレーション

トリコロール

第1話 みかん

いつからだろう

コタツの上の籠にピットインしてはや2ヶ月


なんでそんな経ったかって?


その時は浮き足立っていて、1番最初に籠に入ってしまったこともあり

私のにたどり着く前に後輩達が補充されるのだ


お母さんよなぜ全て食べきる前に次を買ってしまうのだ

ペットボトル水少し残すタイプだ、絶対


おばあちゃんもおばあちゃんだ

ダンボールに100個も詰めて宅配してきよる

宅配のにーちゃんがボディービルダー

なりたいって言ったら応援行くんやで


お父さん、スルメばっか食ってビールに合う〜とか言ってる場合やないで

時代はみかんつまみにオレンジジュースや


一人息子よ

ボーリングにハマってるみたいやな

嫌な予感はしてた

この息子、スーパーで賞味期限が長いやつを選ぶために奥の納豆に手を伸ばすばあちゃんの姿みて育ってるから籠の奥に手を入れてきよったんや

案の定、選ばれた

ボーリングのフォームなかなかさまに

なっとるやないかい

と考えてる暇もなく私は息子の手の届かないソファーの下へと転がった


いつからだろう

おそらく大掃除の時に私は発見され

今はカラスに掴まれ空中散歩をしている






  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る