29. 若き日をおくりし街の本屋にて友待つ心恋にも似たり

若き日を おくりし街の 本屋にて

友待つ心 恋にも似たり


 学生時代を過ごした街の本屋で、友達と待ち合わせ。早めに着いたので本を見ながら友を待つ。この本屋ではよく立読みしたものだった。まだこないかな、と思いつつ、この待ち遠しい気持ちは恋愛感情あるいはそれ以上だと思える。なぜなら、これからわたしは、まだ人生が始まっていなかった時を共有した人と会う訳だから。いわば友達とは青春をしょって来る人。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る