STAGE2 技巧の練習曲
「ハッ! ヤッ! セイッ!」
「ふんっ! やアッ!」
げえええ、暫く進んだら雑魚が湧いてきた。一匹一匹は大した事ないが群れられると面倒くさい。
「埒が明かん。ヴェイン、半分は任せたぞ」
「了解!」
すぐさま分かれて雑魚を蹴散らす。
「ふんっ!」
――シュルシュル……ブチブチブチィ!
先ず出来るだけ鋼糸で纏めて引き千切る。
「はぁあああ!」
――ザンッ! ザザンッ!
次はよってきた奴らを刀で切り刻む。
「チッ、数だけ多いな……喰らえ!」
――ピンッ、カランカラン、ドオン!
パイナップル投げて吹っ飛ばす。だがパイナップルじゃあ威力が足りん様だ。
「あーめんど。カイト、アレ使っても大丈夫か?」
『うーん、加減して下さいね。城が崩れかねませんから』
「はいよ、まぁ見ててくれ」
よしやるか。足腰に力入れて、正拳突きの構えで……
撃つ!
「
――シュオッッ! シュンッ、ドゴン! ドゴン! ドゴン!
拳から放つ圧、つまり拳圧を飛ばしまくる。雑魚共なら
技に名前なんか普段つけないがカイトが見てるから多少はカッコつけた名前あった方がカイトも楽しいだろ。
『おお……!』
「どうだ、カイト? まだまだいくぜ!」
おうおう、ワラワラと湧いてきやがる。んなら、コンボ攻撃と行こうか!
「
複数へ飛び移る連続脚撃、縦衝撃波の踵落とし、刃の如き脚閃が飛ぶ上段回し蹴り……そして!
「
最後は脚圧をブレイクダンスみてぇな動きしつつ飛ばしまくる範囲攻撃!
我ながらキレイにまとまったかな?
『わぁ……凄い……』
「どう?」
『カッコいいです! 焼き増しして後でもう一回見ようかな』
「ははは、そりゃいいな」
『そっちは呑気なものですね……っ! 貴女に怯えた連中が私に群がってくるんですよ!』
お、ヴェインからだ。泣き言言ってる割には雑魚共の断末魔がひっきりなしに聞こえてくるあたり大丈夫だろ。ヴェインも化物だからなぁ。
『ん? そんなギリギリか? 割と暴れても大丈夫っぽいしヴェインもさっさと片付けちまえよ』
『貴女っていうのは全く……』
『ボクもヴェインさんの大技見たいです!』
ほー、カイトがつれたか。まぁやっぱ男の子だもんな。ヴェインから放たれる大技も気になって当然だろ。
『仕方ありませんね。やりますか!』
『おうヴェイン、いけいけー!』
『気になるなぁ……!』
『
――ドガンドガンドガン!
――ブォオン! ドオォン!
わーお、やる事が派手だねぇ……
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