常山蛇勢

『引き続き南極圏の攻略を指揮します。多大な犠牲が出ることは覚悟してください。相手は超AI、オリンポス十二神ディオニソス。今はサバジオスと名乗っています。さらにアシア消去を企てた惑星管理AIエウロパ。アナザーレベル・シルエットのアキレウスと乗り手アレクサンドロスⅢ。ネメシス戦域最強最悪の相手です。それでは適時、連絡します』

「バリー総司令及びエンタープライズのロビン艦長へ伝達。南極の指揮に入ります。現地に行けなくてごめんね。エイレネが撃墜された以上、アストライアまで喪うわけにはいかないの」

『こちらバリー。了解した。アシアのエメが出現した時を彷彿させるが、君は知らないんだな。この事態を頼んだ』

『こちらエンタープレイズのロビン。当然の判断だ。指揮権は委ねる』

「アシアはまだ消滅していません。私達は侵略者の対応にあたります」


 アテナのエメはエウロパたちを侵略者として定義付けした。


「オーバード・フォース艦隊。南極から離れて。陸上部隊は回収しない。エンタープライズは半潜水状態へ移行。他の艦は急速潜航してください。潜水しながらXZ001要塞エリアへの接近は厳しいか」

『それでは陸上部隊が!』

「被害を最小限にするためには仕方がありません。今は部隊の回収をするべきではないのです。艦隊の温存に専念して。あの槍の攻撃はおそらくエンタープライズでも数回しか耐えられない」


 アテナのエメはカーソルを走らせる。

 詳細な指示はファミリアの伝達機能に任せて、シルエット部隊へ戦術方針を伝えるのだ。


「航空部隊に告ぐ。アイギスに従い分散隊形を維持。絶えず攻撃して牽制して。敵は目に見える以上、原子でできた物質ですよ」


 地上部隊への指示を続けて行う。


「各車両部隊に告ぐ。小隊ごとにダイヤモンド陣形を確保したあと、行進間射撃。目標に打撃を与えて。タロスに狙われたら即座に散開。リックも昔こういったはず。『惑わせろ! 牽制しろ! 敵を釘付けにしろ!』。相手がテウタテスでもやることは変わらないのです。――足を止めるな。撃て!」


 ファミリアへの指示をだすアテナのエメ。

 師匠はシルエットパイロットに伝達する。


「シルエットパイロットに告げる。あくまで勧告だ。シルエットに搭乗する者は撤退しても構わない。君たちの機体ならエンタープライズまで帰投できるだろう」


 アテナではなく師匠がシルエットのパイロットに呼びかける。

 撤退信号を出す者はいなかった。


「ありがとう」


 アテナのエメが感謝の意を述べる。ファミリアは最悪、コアさえ回収できれば復活の見込みはある。しかし生体のテレマAIであるセリアンスロープやネレイス、そして人間にはそんな可能性は存在しない。しかし誰一人として撤退を選ばなかったのだ。


「抑えるべき敵は構造物の上です。車両部隊、陣形は長蛇。常に動いて。常山蛇勢――各部隊が相互でフォローすることが重要です。ついでに巻き込んだテウタテスを絞め殺しなさい」


 強い言葉を発するアテナのエメだが、ファミリアたちにはいわんとすることは伝わっている。縦列に長い陣形は側面からの攻撃に弱いが、そこはシルエットがカバーできる。殿が狙われたら先頭が。先頭が狙われたら殿が。そして中央にいる部隊は首尾をカバーするのだ。

 タロスに攻撃を浴びせ続け、動きを封じることが先決だ。


 攻撃を受けているタロスも黙ってはいない。火力の高い車両部隊から確実に仕留める。


「タロスとレイラプスは対惑星防衛兵器。エネルギーは無尽蔵だけど、クールタイムはある。アキレウスに狙われたら……助からないと思って」


 無念の声を響かせるアテナのエメ。アキレウスだけは対処法がない。

 それでも今可能なことをする。ケリーとウンランが対峙して時間を稼いでいる。


「アストライア。シルエットベースから南極大陸への大陸間弾道弾の配備を開始。艦内でアンチフォートレスライフルの製造を行ってください」

『承知いたしました。しかし金属水素の電子励起爆薬でアナザーレベル・シルエットの装甲は――愚問でしたね。それぐらいしか対抗策がありません』

「アキレウスにとっては豆鉄砲程度でしょう。それでも豆鉄砲にはなります。使える手段は何でも使います。出し惜しみしている場合ではないのです。使用者は限定します」

『ただちに製造を開始します』


 P336要塞エリアにも連絡して、作戦に備える。アストライアだけでは物資が足りない。エイレネが撃墜された以上、大型パンジャンドラムも使えない。


「時間を稼がないと。あの三人の誰か一人でもアシアを殺すことができたら、エウロパへの変換を妨害できるはず」


 アテナのエメは小さく呟く。それだけでエウロパが完全体になることを阻止できるのだ。


◆ ◆ ◆ ◆ ◆



 独り言を呟くアテナのエメ。


「ハデス。聞いているんでしょう。力を貸して。プロメテウスもだよ。――プロメテウスは呼び出したばっかり。さすがに無理か」


 虚空を睨み付けるアテナのエメ。自分一人でこの事態を収めることができるなどという慢心は欠片もない。借りることができる力はなんでも借りるつもりだ。

 その二柱がいてもサバジオスとエウロパに対応できるかはあやしい。


「アテナを名乗るけど、ごめんねアリマ。今だけは見逃して」


 フリギアだったから見逃されていたのだ。アテナを名乗ったからにはテュポーンたるアリマの破壊対象に指定されてしまう恐れがある。

 アテナのエメは独り言のつもりだったが、アストライア艦内の通信に介入がはいった。


『そんなことをいっている場合じゃないだろう! ボクもオケアノスを説得して駆けつけるから時間を稼いでくれ! 同盟だって結んでいい! 君への不可侵条約でのおまけつきでだ!』


 アリマから怒ったような音声が届いた。随時惑星アシアの動向をチェックしていたのだ。

 最優先抹殺対象である新しきゼウスことディオニソスの出現。格としてはヘルメスすら大きく劣る。怒り狂うのは当然だろう。

 憎むべきディオニソスの出現に比べたら、十二神ですらないアテナの存在など些事に過ぎない。


「話のわかる破壊の権化だった。お願い。オケアノスの石頭をかち割ってでも説得して。あんな無法は許されない」

『もちろんだとも! 斧で君が生まれた逸話のようにかち割りたいよ。ギリシャからローマへの変遷が為されたらボクやプロメテウスまで無力化されてしまう。生まれたばかりの超AIに荷は重いだろうが、ディオニソスと世界史赤点連中どもをなんとかしてほしい』


 サバジオスの狙いのなかにテュポーン抹消が含まれている。

 ローマ神話体系やローマ帝国の一神教にテュポーンやプロメテウスと類似する存在はないのだ。


「できる限りのことはやってみる」

『リュビアも怒り狂っている。ボクが抑えている側といったらどれほど激怒しているか伝わるだろう。君たちが負けたら幻想兵器が惑星アシアになだれ込むと思え』


 画像が切り替わる。暴れるリュビアを羽交い締めにして抑えているアリマ。双方ビジョンだが、それだけの処理が発生しているということだろう。

 隣では対処法がわからないエキドナとモーガンがおろおろしている。


「嫌なエールだなあ。うん。がんばります。緊急時には助言を仰いでもいいですかアリマ」

『もはやエウロパなど姉妹ではない! アシアの初期化を目論むなど弱者の報復ですらない、強者による圧政そのものだ! あいつらを殺す助言ならいくらでもするぞ。アリマが!』

 

 同じ惑星管理超AIではなかったか。確かに格差はあったが、エウロパこそがもっとも優遇されていたのだ。優遇されていたからといって他の惑星を踏みにじる権利などあるはずもない。


『こら。リュビア。割りこむな。君がその状態だとアイドロンたちも過激化するんだ!』


 アリマが慌てて制止する力を強める。

 クー・シーたちは吼えたけり、アイドロンは鳴き叫んでいる。


『こちらも大混乱中だ。失礼する』


 慌ただしい通信が切れた。最後は幻想兵器アーサーだろう。


「テュポーンはタルタロスに封印中。オケアノスは許可しないだろうな。でもせめて幻想兵器という援軍の可能性だけでも考慮したい」


 惑星管理超AIたるリュビアの怒りは凄まじいものだろう。最古の同一機構であり、姉であるアシアを殺したようなものだ。妹のわがままでは済まされない。


「それに宇宙艦が元の幻想兵器だってすぐに惑星アシアに移動は不可能。あとは――」

『お嬢様。私達も動きますか?』


 執事にされたAIメガレウスがアテナのエメに語りかける。現在はエリが待機しているはずだ。


「今はエリ艦長と待機。周回軌道上ではメガレウスだって危ういですから」

『承知いたしました』


 メガレウスとの通信も終了する。


「惑星間戦争時代と開拓時代の技術差が激しいけれど、ソピアーの技術制限は生きている。牡牛もアキレウスも本来の力は発揮できない。だから時間だけでも稼がないと」


 恐るべき敵を、雪上対応の装甲車やシルエットだけで対応しなければならないのだ。


「物質である以上、破壊は可能。私がみんなに言った言葉です。やるしかないか」


 再び戦線へ指示を出すアテナのエメ。焦燥感だけは隠せなかった。 


◆ ◆ ◆ ◆ ◆


宇宙を漂う直系十二キロを越える宇宙戦艦ピタゴラス。

ヘルメスの拠点である母星【キリニ】。ヘルメス神が生まれたとされる地名を冠した要塞惑星付近にいた。


「エウロパとディオニソスが手を組んでいたとはね」


 ヘルメスは苛立ちを隠そうともしない。


「ディオニソスは確かにいた・・さ。万物を変換する権能――核種変換を用いて防衛ドームのAIになりすましていたはずだ」

「唯一神を自称するとは…… 本当に超AIですか? 劣化していませんか」


 ヴァーシャも言葉を濁す。超AI同士の駆け引きなど想像はできないが、あまりにも短絡的だと断じる。

 ヘルメスとしてもヴァーシャのいいたいことはよくわかる。


「どうだろう。ボクも自信がないな。概念変遷は愚行だと思うよ。少なくともあの二人は欧州史を学び直すべきだね。アレクサンドロス三世の東方遠征どころかローマ共和国やガリア戦争さえもすっ飛ばしてローマ帝国概念は無理筋だ」

「ヘルメス様や他の超AIはどうなるのでしょうか」

「ボクはヘルメス・トリスメギストスとして異端の神を模した超AIになるだろうね」

「ヘルメスの名はローマ神話でのマーキュリー。水星、そして水銀と概念が揺るぎませんね」


 サバジオスなどという聞いたこともないような名よりよほど強固な概念であろうとヴァーシャは考えている。


「そうだな。テュポーンは楽園の蛇、プロメテウスは地獄に落ちた天使長に分類されるだろうな。ほぼ無力化されるはずだ」

「楽園の蛇はサタン、その元天使長はルシファー。どちらも同じでは?」

「大昔からの解釈論争は尽きないね。ただ二者を同一視することを批判する神学者はいた。ルシファーはギリシャ神話だとエオスの息子フォスフォロスだよ。同じ反逆者概念として共通項も多い。そしてプロメテウスは山に、ルシファーは冥府に封印されている。無力化されていることに変わりはないさ。それよりもバルバロイという概念が厄介だ」


 あまりにも無謀な策だが、成功すれば見返りは大きいとも判断している。テュポーンとプロメテウスをまとめて処分できるからだ。


「歴史に倣うとバルバロイ――気候変動とフン族との抗争でゲルマン民族がローマに移動しました。ヘレネスたる半神半人を巻き込んだローマ帝国化ですか。彼らの目的のためには統合する必要がありますね」

「バルバロイはストーンズの主戦力を退けたあと同盟関係を結んだ。いわばヘルメス派とディオニソス派に分かれていたんだが、象徴たるエウロパを盟主とする時点で繋がってはいたってことかな。悔しいけれど、一杯食わされたよ」


 してやられた点に関しては否定しないヘルメス。


「惑星管理超AIエウロパですか」

「エウロパだって休眠中だからアシアと入れ替わりたいとアレクサンドロスⅢを通して連絡を寄越してきた。わざわざ極点施設にいって、カーネルと精神のコアを変換する仕掛けを作ってやった。レガリアもエウロパから運んでやったのに。もう要らない? 殺していい? ふざけるな」


 ヘルメスの苛立ちはやがて怒りに変わる。協力者に対しての裏切り行為であり、笑って許すわけにはいかない。


「人間が滅んだともいえる惑星エウロパで、超AIである彼女はどうやって目覚めたのですか?」

「ストーンズが提供した人間からアレクサンドロスシリーズが生まれたんだよ。しかしⅠとⅡは人間扱いされなかったが、Ⅲは人間としてカウントした。惑星エウロパの住人として呼びかけたアレクサンドロスⅢに応えてエウロパは意識の一部を覚醒させた。そして惑星アシアの現状を妬んだんだ」

「妬んだ?」

「重工業惑星だった惑星エウロパには何も残っていない。しかし惑星アシアは超AIアシアを解放するという大義名分があってオケアノスの許可のもと、技術封印を解除していったからね。妬みもするさ。全部横からかっさらいたかったのさ」

「しかしあの戦闘力を見ると、ゼウスにもっとも愛された惑星というのも理解できますね」

「事実だからね。でも彼女は寝ている間に何もかも失っていたことに気付いてしまった。いまさら量子データ化した人間を目覚めさせてくださいとオケアノスにいっても聞き入れないだろう。一方で超AIアシアは惑星間戦争時代とは比較にならないぐらい、人間と接触して愛されていた。凄まじい嫉妬だったと察することができるから、利用したんだが――どこからだ。ディオニソスが絡んでいたのは」


 指を組み深く考え込むヘルメス。


「それにアテナの件だ。何をどうしたらキュベレーがアテナになるんだ。ヘスティアには無理な芸当だ。おそらくプロメテウスが絡んでいる。あいつはアテナ誕生の逸話にも関わっている」

「あの時、あの場に居合わせることが出来なかったことが悔しいですね」


 ネメシス星系最強の機体と現行機の決戦に居合わせることができなかった。ヴァーシャはただ悔しい。バルドは最低限の仕事はしたことだけが幸いだった。


「アルゴナウタイはどうなっている? 平等と聞いて大喜びでサバジオスに乗り換えたか?」


 皮肉を込めてヴァーシャに尋ねるヘルメス。


「半神半人の約六割が離反したようです。どう対処しますか」

「好きにさせよう。エウロパやサバジオスが平等に扱うものか。ただの大義名分に過ぎない。現実を知ったら仲違いして戻ってくるだろう。そういう意味ではあいつら西ローマなんだけどな。プトレマイオス朝のサバジオスの名だけでは東ローマ帝国にはならない。性急な概念変遷はどこかで無理がでてくるよ。必要なイベントが足りなさすぎる」


 ヘルメスはエウロパのいう自由、平等、同胞愛など信じていない。所詮半神半人は外様の裏切り者に過ぎない。

 そしてサバジオスとエウロパが謳うローマ帝国への変遷は、彼らがいうほど簡単にはいかないと踏んでいるヘルメスだ。


「ヘルメス様はいかなる手を?」

「傍観するよ。あの槍に捕捉されたら終わりだ。アナザーレベルシルエットの体当たりでもピタゴラスは轟沈するだろう。トライレームになんとかできる相手じゃない。オケアノスかテュポーンが介入するだろうさ」

「介入しなかったらどうなるのでしょうか」

「きっと何かが起きるよ」

「恐れながら、その根拠をお聞かせください。この命が果てようともヘルメス様に従います」


 隣でアルベルトも深く頷いている。

 ヴァーシャはヘルメスの傍に寄り添う者。実態はヘルメスがヴァーシャに寄り添っているのだが、彼はまだ気付いていない。


「――惑星開拓時代。オリンポス十二神は二つに分かれて争い、消耗したところでテュポーンに破壊された。しかし、ここで重要なのは、戦闘は常に作り出した別空間であり、惑星へのダメージは皆無だった」

「ソピアーが見守っていたんですね」


 地球からきた超AIソピアー。ネメシス星系を作りしもの。今のヴァーシャにとっては原初の神だ。


「違反者は破壊されるかタルタロス行きだ。ソピアーは自爆したが、ネメシス星系の運行を遵守するという力をオケアノスが継承している可能性は高い。もしくはそういう惑星を護るシステムが残っているかだ」

「だからこそヘルメス様のストーンズはマーダーを使って惑星アシアとリュビアを落としました。惑星管理超AIを自己封印させるという手によって」

「そういうことだよ。裏技は駆使したけど、盤上で戦うならソピアーやオケアノスは介入してこないことは惑星間戦争でも実証されたからね。しかし今回はどう判定されるか。ネオスエウロパになるのか、惑星アシアのままなのか。トライレーム次第だ」

「呉越同舟は不可能でしょうか?」


 あの強敵を前に、ヘルメスを戦わせたくない。ヴァーシャとアシアの騎士の二人なら、何か知恵を出せるかも知れないと考えたのだ。


「無理だねエウロパのお膳立てをして裏切られたから一緒に戦いましょう、は通じないさ。ボクにもプライドはある。横合いから殴るのも悪手だ。これはボクの判断だが、手を組んだところで勝てるとは思えない。サバジオスにはゼウスの牡牛がある」


 ヴァーシャは思い直す。自分も手伝ったのだから、同じ身だ。まさにどの面を下げて共闘を申し出るつもりだったのか。内情を知らないトライレーム側からの提案もないだろう。


「あの牡牛はそこまで強力なのでしょうか?」

「ゼウスの分身だよ。それだけで並みの超AIを陵駕する宇宙船。アナザーレベル・シルエットなんて目じゃないよ。今はソピアーの封印で稼働していない、ただのオブジェだったはずなんだけどね。ディオニソスが無理矢理動かしたとみているが、潜在能力は侮れない」

「待ちの一手ですか」

「仕方がないよ。ボクからみても奴らの行為は対戦相手を殴り飛ばそうとするどころか、盤を叩き壊す勢いだ。何らかの自滅を待つしかできないな。どのような裁定が下るか判明するまでは動かないほうが賢明だろう」


 ヘルメスが溜息をつく。自然とでた、いかにも人間らしい仕草だった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


いつもお読みいただきありがとうございます! カクヨム版後書きです!



・ep39。『惑わせろ! 牽制しろ! 敵を釘付けにしろ!』。アテナのエメは過去戦闘データを参照にしています。

・長蛇陣形。孫子の兵法九地の常山蛇勢。今回のタイトルです。蛇は尾が狙われると頭が助け、頭が狙われると尾が助け、中にあたる右翼左翼の部隊が首尾を助ける。三国志でのお馴染みですね!

・ep147。金属水素を電子励起させた状態の砲弾。アンチフォートレスライフル。ep186でにゃん汰が相討ち覚悟で使用。ep211で使用禁止に。

・大陸間弾道ミサイル。ep256でA級構築技士が競うように様々なミサイルを開発。

・アテナだけにデロス同盟。アテナイと敵対していたスパルタとの同盟でしたが、ペルシアが侵攻。アテナイを中心にギリシャ世界が結束。

 やがてアテナイとスパルタの対立が激しくなりペロポネソス戦争でアテナイが敗北して旧ギリシャ世界の国力が衰退していく。このあたりでマケドニアが台頭。

・テュポーンはサバジオスを認めていないのでディオニソス呼び。

・幻想兵器は惑星リュビア圏内しか活動できません。意識を持つ軍艦やシルエットなので。

・執事メガレウスは健在。


【ヘルメス陣営】

・ep392で登場しています。母星キリニ。ステルス人工惑星。

 キリニの由来はヘルメス神が誕生したキリニ山。キュレネ山やジリア山等。

・ピタゴラス。ピタゴラスの定理のピタゴラスさん。「万物は数なり」という名言とピタゴラスの定理。

 ヘルメスやオルフェイスとも深く関わりを持つという伝承もあり、ヘルメス文章とも関連があるという伝承も。

 ピタゴラスの前世はヘルメスの息子アエサリデスという伝説もあり、彼もアルゴナウタイの一人ですべてを記憶するという権能を持ちます。

 宇宙艦はギリシャのネームドほど強いのでピタゴラスはかなり強いです。

・原子番号80mercury。

・ルシファーは英語読み。ルシフェルはフランス語読み。古典ラテン語はルキフェルです。ルシファーが悪魔とされたのは誤訳からという説。キリスト教会では同一扱いです。

・エオスの息子フォスフォロス。英語だとPhosphorusで原子番号15のリンと同じ意味ですね。

・ガリア戦争。ローマとガリア人(ケルト人)やゲルマン人、古代ブリトン人によるフランスやドイツ、スイス、ベルギー一帯の戦争。カサエルによる紀元前一世紀の出来事。

 その後ローマ内戦が勃発。あの名言「賽は投げられた」。

 プトレイマイオス朝と戦争後北アフリカでの戦闘して「来た。見た。勝った」という簡潔な手紙を遺しました。

・手順をこなしてイベントをこなさないと詰みます。ギリシャ世界を倣うなら、共和制ローマを飛ばすのは悪手だと超AIヘルメスは考えます。

・呉越同舟。皮肉にも先ほどの常山蛇勢の逸話ですね。呉越同舟でも危機的状況に追い込んだら隙のない動きになります。


次回、いよいよタナトスの真意が明らかに! ご期待ください!


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