ALWAYS〜しょうもない高校生の日常〜

@chachakotaro

葛藤への兆し

「おい、お前らに聞きたいことがある」


とある教室、とある時間にてある少年が細々と呟いた。

その少年は不衛生とは言えないが、清潔とはまでは言えない黒髪。

身長は高校生の平均より自称できるくらいの身長で、痩せ型程度の細身。

割とどこにでもいる普通の少年であった。

その少年を周りにいた三人の学生は円を作り、囲っていた。


「俺が今日聞きたいのは…」


少年は再び細々と呟いた。

それは辺りに聞こえないように、本当に細々と。

囲っていた学生もやや顔を近づけ、その声を捉えようとする。

少年はどこか決意をしたのか、一度だけ大きく深呼吸をした。

今から何か重大なことを発表するかのごとく、それは大きな深呼吸をした。

事実、彼にとっては重大なことを周りを囲う彼らに問おうと思っていたからだ。

そして今、彼の口からその言葉が放たれた。










「彼女ってーーーーどうやって作ればいいんだーーーー!!!!」


「「「知らねーよ」」」

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