第52話 痛がるの早い。まだ終わってない

 二度目の謹慎明け、ましらの腹にグーを入れ、頬にパーを食らわす。

「いてぇ……」

「痛がるの早い。まだ終わってない」

 猿の髪を掴み上げて眼にチョキを入れる。

「いいよ、痛がって」

「鬼かよ……」

 満身創痍の猿に特農カフェインを渡して椅子に座らす。

「で、理由は。何となくわかるけど」

紅葉くれは

 だろうね。

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