改稿 第2話 複雑な気持ち
犬塚 あやね 容姿端麗で黒髪ロング。とてもテンプレ的なキャラに聞こえるが実際は
空気を読まない発言、他人を全く信用しない、常に少し上から目線と難ありな性格だ。
そんな彼女も小学生まではごく普通の女の子だった。小学生までは。(大事なことなので二回言った)
一戸建ての家でおままごとをしたり、お人形遊びをしたり。本当にとても可愛らしい少女だった(作者がロリコンとかじゃなくて)
しかし近所の中学校へ入学して少し学校にも慣れてきた頃に彼女が変わる事件は起きてしまった。
あやねはその日、朝学校のトイレの個室で女の子の準備(女の子は色々と準備が大変ってやつ)をしていた。
するとそこにいつも仲良くしている女の子グループがトイレにたむろって来た。
あかねは準備を急いで終わらせみんなへ挨拶しようとトイレのドアに手をかけた瞬間
耳を疑う話が聞こえてきた。
「最近さ~あかねキモくない?」
と入学式に最初に声をかけてくれた
「うわ超わかる」
お互いの家で遊んだりする仲の
「なんかお嬢様ぶってるのか知らないけどいちいち言動とか鼻につくよね~」
この前あかねの誕生日にメイク用品を買ってくれた
心臓を抉り取られるようなそんな痛みが胸に走った。
「(なんでどうして...どうして私が...?)」
今のあかねだったらその場を飛び出して反論どころか罵詈雑言で相手をノックダウンさせていたかもしれない。
だが当時の彼女には勿論そんな勇気もなく泣き寝入りするしかなかった。
そんな経緯があったせいか今のあかねは家族以外の人間は心から信用しなくなり
常に外向きの態度で誰とも仲良くしようとしなかった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます