改稿 第2話 複雑な気持ち

犬塚 あやね 容姿端麗で黒髪ロング。とてもテンプレ的なキャラに聞こえるが実際は

空気を読まない発言、他人を全く信用しない、常に少し上から目線と難ありな性格だ。

そんな彼女も小学生まではごく普通の女の子だった。小学生までは。(大事なことなので二回言った)

一戸建ての家でおままごとをしたり、お人形遊びをしたり。本当にとても可愛らしい少女だった(作者がロリコンとかじゃなくて)

しかし近所の中学校へ入学して少し学校にも慣れてきた頃に彼女が変わる事件は起きてしまった。

あやねはその日、朝学校のトイレの個室で女の子の準備(女の子は色々と準備が大変ってやつ)をしていた。

するとそこにいつも仲良くしている女の子グループがトイレにたむろって来た。

あかねは準備を急いで終わらせみんなへ挨拶しようとトイレのドアに手をかけた瞬間

耳を疑う話が聞こえてきた。

「最近さ~あかねキモくない?」

と入学式に最初に声をかけてくれた綾子あやこ

「うわ超わかる」

お互いの家で遊んだりする仲の桜子さくらこ

「なんかお嬢様ぶってるのか知らないけどいちいち言動とか鼻につくよね~」

この前あかねの誕生日にメイク用品を買ってくれた詩代子しよこ


心臓を抉り取られるようなそんな痛みが胸に走った。


「(なんでどうして...どうして私が...?)」

今のあかねだったらその場を飛び出して反論どころか罵詈雑言で相手をノックダウンさせていたかもしれない。

だが当時の彼女には勿論そんな勇気もなく泣き寝入りするしかなかった。


そんな経緯があったせいか今のあかねは家族以外の人間は心から信用しなくなり

常に外向きの態度で誰とも仲良くしようとしなかった

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