10.花と歌とを行ったり来たり。

(一) ちょうちょウ


花と名付けてみたそれに、私は今日も水をあげるのです。

許されるなら、明日もその明日も。


私はこの花が咲いて、そして暫くして枯れるのを見とどけてから行きますわ。


どうせなら貴方もそうなされたら良かったのに。

どうせ、急ぐ必要なんて無かったのでしょう。

最後までキレイに見て行けば良かったのに。



俯瞰的に見た[死]はとてもゆっくりで、とても綺麗です。

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