友情と愛情の境界線─アナタの全てが欲しくて─

マーヤ

第一章 友情と愛情の境界線

プロローグ

 






 気兼ねなく何でも話せるような仲のいい親友だって思っていた。







 いつだって近くにいる姉妹のようにも思っていた。






 私は……彼女に友情を感じていた。





 誰が見てもきっと「仲が良いんだね」って、そう思われるような……。





 そんな関係が築けてるんだって……私はそう思っていた。






 でも……でも、違った。





 それは私だけが勝手にそう感じていただけに過ぎなかった。





 だって……。







「私は貴女を友達だなんて思った事はないです」








 あの時された口づけは私達の……みんなの関係を変えてしまったのだから───。

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