家族

なぎさ

主張

バイクの音がする。私はこの音が嫌いだ。お父さんが帰って来た気がするからだ。2年前までこんなことはなかった。考え方の違いで親とのすれ違いがあった。母も父も好きだが見方になってくれるのは母だった。男性脳と女性脳の違いだろうか。

「将来に関わるから行きたくなくても行け」派の父か「行かないから行かなくていい」派の母か。

 私は父の将来を考えてくれる姿勢も母の今を考えてくれる姿勢も好きだ。二人に共通することは理由を聞かないことだった。「普通」を強要しない両親が好きだ。私は学校に行ったりいかなかったりしている。普通行かないといけないものだがいかなくてもいいと思っていた。父は行けと言う。理由も聞かず。母は休んでもいいと言う。理由も聞かず。ねぇ、理由を聞かないことすきだよ?けど、少しは聞いてよ。苦しんだよ、辛いんだよ、頑張ってるんだよ、お父さん。たった一回でいいから聞いてくれ。その一回でなにかが変わるかもしれないから。お願いだから、理由を聞いてから学校行こって行ってよ。子供は親のおもちゃでもないし、使い物じゃない。一人の人間なんだよ。学校に行きたい人もいれば行きたくない人もいる。それをわかってよ。10人の子供がいたら10人生き方が違うんだよ。不登校の親、別室登校の親にできることは子供の今を否定することではなく肯定することだと思う。

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家族 なぎさ @nagisa_0702

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