第2話 私の日頃の日常? 私編1

私はなんと無く目が覚めた。

いまはお布団に居るんだろうか‥

ただただただただ今は気怠い‥


でも気怠いって言う事は、まだ私は生きているってことだろう。


今はノストラダムスの予言日から三年くらい経過しただろうか‥

人類滅亡したかもしれない日がすぎ、今僕は人生が滅亡しかかっている‥


私は28歳の運輸会社に勤めている社畜である。

社畜っていうのは穏便じゃないが、まさに当てはまるからしょうがない‥

それはそうだろう。

会社のターミナルホームの脇にある、色味のない寮に住み、朝起きた十五分後にはもう仕事をしている。

しかもターミナルの朝は早い、朝五時前には路線便と呼ばれる全国から集まってくるトラックの荷物を、ただただただただひたすらひたすら、荷卸をしていく。


まだ私は28 歳だから、まだ動けるが、歳を重ねるとおそらく無理な仕事になるだろう。


話を元に戻すけど‥荷卸が終わると朝6時過ぎから今度は配達トラックに荷物を詰め始め、6時半前後にはターミナルを出発、昼迄に午前便の荷物を配達して、午後便の路線便荷物を降ろしに帰ってきて、降ろした荷物をまた、自分のトラックに詰め込み、また夕方まで配達をする。

もちろん再配達もその中で行う。


その後いったんターミナルに帰る途中で、お弁当を頬張り。後は戻って夕方以降、荷物の集荷を行うため、ターミナルで伝票を受け取り集荷先に向かい、集荷作業を行う。


それが夜の七時くらいに終了して、またターミナルに帰ってきて、荷物をコンベアに流す荷捌き作業が待っている。


それが夜9時くらいに終わり、その後荷物の伝票を、路線PCと呼ばれる端末に、ひたすら伝票番号を打ち込んでいく。

それは自分の配達料金で、給料に直結するのだが、ひたすら枚数が多い。

数百枚の伝票をスキャン、後は手で登録処理をした後には、すでに夜の十一時を回ってしまう。

そのあと路線便トラックの積み込みを手伝い、十二時を回ったあたりで軽く寮で食事をして、寮のお風呂に入り、寝るのが十二時半くらい。


こんな生活をもぅ大学をでてから六年間も続けている。

毎日毎日、しかもブラック企業の極致か、トラックターミナルの隣に住んでるもんだから、引っ越し仕事があると、土日にも関わらず呼び出される。


ちなみに、土曜日はここでは平日だ‥

月月火水木金金♪

なんて歌が聴こえてきそうだ‥笑えねぇ‥


就職氷河期に被さり、ベビーブームと呼ばれた時に産まれた人間の末路がこれだ‥

なんだか生きる為に仕事をしているのか、仕事をする為に生きているのかよくわからなくなっていて、会社からはお前らは世間に出るには能力不足、つぶしが効かないからここに居なければ生きていけないと、事ある毎に洗脳してくる。


それを信じてる私も大概だが‥


ちなみに、残業は紙に記載、鉛筆で書く帳票で、後で運行管理人か支店長が記載を直すそうだ‥

会社の残業限度は月20時間。

つまりほぼサビ残でござるよ‥


ちなみにボーナスは年ニ回で一回につき15万で、これ不思議なことに会社貸付で、辞めた場合は会社に返す契約なんだな、不思議だね♪


あ、ちなみに普通の基本給は7万円なんだよ♪


だから他手当つけても月15万そこそこ‥

基本給がこれだから、ボーナス基本給二ヶ月でも貰えるのが15万なんだ♪ほんとに不思議だよね‥


労基的にどう見てもブラックなんだけど、何だか許されてるらしいっす‥

ほんと公務員はちゃんと働いて欲しいな‥

まじで奴ら、ちょろい商売してやがるよね‥


私がそんな日常を駆け抜けていた時に、とある街で、何時も通り配達トラックで街を流している時に、ふと非日常に出会ってしまった。立ち止まってしまった‥


それは嬉しくはない現実で、世間からつまはじきにされたわんこが、死にそうなわんこが目の前で転がっていた‥


その子は、ひたすら唸りながら、目が朧げになりながら、脚をかき、立ち上がろうとして、吠えようとしてるけど、どうやら命の火が燃え尽きそうなわんこを、沿道脇の草むらに追いやられたわんこを私は見つけたようだ。


その子は、いたる箇所にキズ跡や打撲傷、酷い目に合わされてきた感じがある。人にやられたのか、野良ちゃん?動物にやられたのか、見ているだけで痛々しい‥


通る人影も居たが、皆一様に見なかったことにして、通り過ぎている。

暫くすると、その子は全く動かなくなり、死んじゃうんだろうなっていう軽い気持ちで、その子を私も一瞥した。


でも私の目が勝手にその子を追いかけてしまい。

どうやら自分の脚が自分のものじゃない様に止まってしまい。

気になって気になってしょうがない私がいる事に気づいた‥


その気持ちが何なのか、私では理解できなかったが、なんと無く自分の姿を被せていることが、薄っすらと感覚的に理解した。


あとは何かに突き上げられるように‥自分の身体では無いように、勝手にその子の近くに駆け寄り、その子を持ちあげ、抱っこしていた。


その子は抱っこしたら、脚をバタバタさせて逃げようとしてるみたいだが、ひたすら抵抗しようとしているんだけど、このキズだらけの子を見てると、自分の様な気がしてきて、いけないと分かってるにも関わらず、私はトラックの助手席に、その子をそっと置いた。

その子は疲れ切っているのか、ぐったりしたまま、一瞬私に目を向け、やがてその子は目を閉じた‥

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