第73話 誕生日。

昨日は息子のお誕生日。

ピザに唐揚げにポテトにと、

息子の好きな物のオンパレードでした。


油ものばかり(笑)


皆さん、お誕生日ってどう過ごしていますか?


私にとっては、

誕生日や行事は「たらふく食べる日」の様な気がします。


たらふく高カロリーな食事をして、

少し休んでケーキも食べる。

そんな日です。


でもって、ホールケーキは必須。


前に誕生日エピソードで「お寿司の涙」というものを書いたのですが、

私にはもう1つ誕生日エピソードで

「ケーキの涙」というものがあります。


それは高校生になりたての頃。


高校生になってもまだ幼かった私は、

誕生日はまだお祝いしてもらえて当たり前と思っていました。


けれど、冷蔵庫の中には何時になっても

ホールのケーキが無い!!

夕方になっても…。


これは私の誕生日を忘れているに違いない!!

そう思って拗ねた私は自分の部屋に閉じこもりました。(今思うとやれやれなのですが)


ドアの前に机やらタンスやら動かして、

開かないようにして籠城。


それに気付いた母が、

私の部屋のドアをドンドンと叩き、

私を呼んでいる。


その時の私は既に泣いていました。

(ケーキが無いだけで笑)


というのも、

前にも書いた様に普段の私は

中間子で存在も薄くて

いてもいなくても分からないみたいな感じ。


その分、誕生日だけは主役になれるという

特別な思いがあって。


そんな誕生日まで忘れられているなんて!!

と思うと悲しくて悲しくて。


そうこうしている内に、

母がどうにかこうにか顔が見れるくらいに

ドアの隙間を開ける事が出来て…


「ねむこちゃん、ケーキあるよ。映画も借りて来たよ。誕生日会しようよ」


とドアの隙間から言うのです。


隙間越しに高校生にもなる娘と母の会話、

かなり恥ずかしかった…。


その頃には、

既に姉は家を出ており

父もおらず、

母と妹と私だけで暮らしていました。


冷静になると、

ケーキ如きでへそを曲げた自分が恥ずかしくて、母に説得されて籠城はやめて、

リビングへと行きました。


すると、本当にホールケーキもあって

誕生日の準備がされていました。


ひょっとしたら、

私の態度を見て「やばっ!」と

母が思い出したのかもしれませんが。


そして、無事に?誕生日のたらふく食べる会をしながら、母の言っていた映画を観ました。


その映画というのが、

「レオン」でブレイクする前のジャン・レノが出演していたコメディ映画でした。


母よ、何故これを選んだ?

という感じのもの。


私の誕生日なんだから、

もっと私の趣味に寄せた映画を選べなかったのだろうか…?


うちの母には、

こういうところがちょこちょこあって、

小学生低学年の私を「ブッシュマン3」?とジャッキーチェンの映画の2本立てとかに連れていく人でした。


子供ながらに何故?と思っていた記憶があります。



話はズレましたが、

とりあえずホールケーキを食べれて

満足した誕生日となりました。


でも、絶対に忘れていて急遽だったと思うけれど。


それくらい、私にとって誕生日は

思い入れがあるのです。


ホールケーキに(笑)


たらふく食べる会の主役は

ホールケーキですから。


今回の息子のお誕生日会も

勿論ホールケーキ。


でも、生クリームのいちごのケーキではなく、チョコレートケーキがいいと言われて

今回はビターなチョコレートとなりました。


年々生クリームがあまり好きではなくなる息子。

男の子だからだろうか。


私は幾つになっても、

定番のイチゴの乗ったショートケーキのホールケーキが好きですけどね。


とりあえず今年も健康で

たらふく食べる会が出来て何よりでした。










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