第51話 便利な言葉。

今でこそ、

私は1人時間が大好きで

例え夫にでも妨害されたくないとさえ

思ってしまいます。


同じ空間に居ても、

各々好きな事をしようね!

って感じです。


というのも、

それは夫が元々そういう人だったので

夫の邪魔にならない様に

私も私で楽しみを見つけようと思ったのが

始まりでした。


あとは、息子が生まれてからの

私の自由時間は本当に貴重なものだった

というのも大きいですが。


でも、そうなる前。

夫と2人で居る時の私は

恥ずかしながら

かなりのかまってちゃんでした。

(忘れたい)


とにかく話がしたい。

ゲームなんかしないで、

私と向かい合って欲しい。


コレサワさんの『たばこ』の歌詞

あの頃の私なら共感しか無かったと思います。


でも、あの歌詞で恋人が出て行ってしまうように、あれはかなり重いかもしれないですよね。

思っていても言葉に出さない努力を

しなきゃダメなのかも。


そんな重いかまってちゃん時代の私の話に夫は、大体ゲームをしながら

「へぇーマジで?」

「マジか〜」

と相槌をうっていました。


その頃の私の気持ちは正直忘れちゃいましたが、ある日息子と3人で話している時に

はたと気づきました。


息子が話している事に夫が

「マジか〜」

と心ここに在らずの状態で相槌をうったのです。


全く聞いていない…

しかも、夫の口癖ーー!!

今までずっとずっとこれ言ってたよ!


やっとこさ、気づくなんて

私こそ自分の事ばかりだったのでしょうね。


夫にその事を言ったら

大爆笑していました。

(認めた証拠)

無意識だったとは言っていましたが…。


でも、『マジで?』と『マジか〜』

は割と万能な言葉なのです!!


今日〜があったよ!

『マジで?』


今日こんなことがあってさ…(落ち込み)

『マジか〜』


これ見て、良くない?

『マジで?』


まぁ、ここで勘の良い方に

「聞いてんの?」

と言われてしまったら最後ですが(笑)


私は勘が良くない上に

聞いてくれていてくれさえいれば

気が済んでいたので、

気付くまでに何年もかかりました。

(どうしようもない)


ちなみに、今では私までもが

「本当⤴?!」「本当⤵(そうなんだ〜)」

夫や息子の話を片手間に聞いている時は

こうなっています。


便利便利♪

夫よ、責めるどころか

ありがとう。


でも、気付いたのがかまってちゃん時代じゃなくて良かった〜(笑)



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