第77話 サプライズ③

 「だから、私は怒ってるんだよ。誕生日分かってるんだったら顔を見てプレゼント渡して欲しかったし、優希の誕生日を過ぎてから私の誕生日なんだから私は誕生日プレゼント渡せないじゃない!だから、仕返しの意味を込めてこのサプライズ誕生日をやる事にしたの」

 桜井さんは参ったかと言わんばかりの顔で説明してくれた。

 「それで、さっきはごめんなさい。カフェでの誕生日の準備まだ出来ていなかったから少し時間を稼ぐ為に一回家に帰ってもらってそこで更に霧街さんと学校の先生にも協力してもらって足止めしてもらってたの」

 …だから、急いでると言っているのにあんなに止めてきたのか。先生には良いように使われてしまった気がするが。

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