第76話 罰ゲーム③

 重…ったい。

 先生に頼まれて教室のストーブを倉庫まで運び終わるまで1時間かかった。

 「ふー。やっと終わった。ありがとう」

 「じゃあ、そろそろ…」

 「行っていいぞ。楽しんで来いよ」

 「はい」

 俺は急いで学校を後にして、桜井さんの所へ戻った。

 

 「…あれ?桜井さん?」

 ゲームセンーに着いたのに桜井さんの姿がなくなっていた。

 当たりを見渡すも見つからなかった。

 もしかして、俺があまりにも遅かったから…。

 途中、桜井さんに連絡するも電話に出なかったのはゲームセンターにいて音が煩く気づかなかっただけだと思っていたが、実は怒って帰ってしまっていたのか。

 「あの、すいません」

 肩を落として落ち込んでいる俺にゲームセンターの方が声をかけてきた。

 「ここで彼女をお探しですか?「初めの待ち合わせのカフェで待ってる」って伝言を頼まれたのですが」

 「えっ。そうなんですか?」

 「はい。そうです」

 「ありがとうございます」

 俺は急いで初めの待ち合わせのカフェに向かった。

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