第75話 青春③

 「えっと、とりあえず行こうか」

 桜井さんに手を引かれカフェを出た。

 「やっとこれからどこに行くの?」

 「…内緒」

 近場のゲームセンターに着いた。

 「ここ?」

 「もしかして、優希こんなとこ嫌だった?」

 「全然!桜井さんと行けるならどこへでも行くよ」

 「ちょっと…優希…恥ずかしい…」

 周りがこっちを見ている。

 大きい声で言い過ぎたのだ。

 「ごめん。桜井さん」

 「うんうん、いいよ」

 それからゲームセンターに入って桜井さんと楽しんだ。

 「よし、優希。次はこれをやろう」

 桜井さんが選んだのはマ◯オカート。

 「負けたら罰ゲームね」

 …桜井さん。悪いけど俺はこのゲーム得意だから負けるなんてありえないよ。

 悪いと思いつつプレーして、1周差をつけられて俺は敗北した。

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