第74話 活動休止④

 「…桜井さんの夢はハリウッドスターになる事だったの?」

 黙り込む桜井さん。

 やっぱりそうだ。

 桜井さんの夢はハリウッドスターにになる事じゃない。

 俺はそんな気がしてたまらなかった。

 「本当に辞めたいなら俺は止めないよ。ただ、俺は続ける続けない以前にこれから桜井さんの横に絶対にいる。桜井さんから離れたりはしない」

 「……まだ、役者を続けてもいいの。また、あななことや好きでもない人とキスをしないといけない時だってあるのに…」

 「うぅ…。桜井さんが嫌じゃなかったらいいよ。俺は桜井さんをこれから支えて行くって決めたんだ」

 これはまだ内緒だが、これから桜井さんのマネージャーは俺に変わってもらう約束を千賀さんにしてもらった。…してもらったと言うよりも頼まれたのだ。

 千賀さんはあの偽造記事の件で責任を感じてマネージャを辞めると。

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