第72話 謝罪②

 「…そうだ…。確かにその通りだ。マイケル。彼女にちゃんに謝りなさい」

 新郎がとぼとぼ桜井さんの近くまで歩いてきた。

 「ごめんなさい」

 一言そう言って頭を下げる。

 「…マイケルくん。なんであんなに焦って結婚式を開いたのかを教えてくれない?」

 桜井さんはずっと不思議がっていた。

 この新郎は明らかに焦って結婚式を開いていた。

 その証拠に父親も来ていないのに結婚式を開始している。

 「…………」

 「…私から話そう」

 黙り込んだ新郎の代わりに新郎の父親が話をしてくれた。

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