第72話 謝罪①
俺と桜井さんに向かって頭を深々と下げて謝る新郎の父親。その手には分厚い札束が俺に向いている。
「俺は許そうとは絶対に思えません」
ここまで丁寧に謝ってお金まで出してきたが、俺個人としては許そうとは思えない。
それにだ、事の当時者が黙って何も言わずにいるのが気に食わない。
「…謝るのなら…当事者である息子さんが被害者である彼女に謝るべきなんじゃないですか?」
一瞬、桜井さんにこの新郎を近づけたくないと思ったが、新郎も男だ。けじめをしっかりつけてもらいたい。
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