第60話 桜井さんの行方④

 「よし。完璧だった」

 自分でも自信を持って完璧そう言えるくらいの演技ができた。

 その自身通りに俺は見事に二次審査を通過する事に成功した。

 残りは明日、最後三次審査の面接があるだけだ。

 この審査を乗り越えたら俺はハリウッドデビューできる。

 そしたら、桜井さんが少しでも振り向いてくれるかも知れない。

 そんな中、光から桜井さんが行方が分からなくなったのを聞いた。

 「だ、誰か知らないのか?」

 「いつの間にかホテルの部屋にはいなくなっていたのよ。本当あなたたち二人は手がやけるわ」

 「…ごめん」

 「何度も謝らなくてもいいわ」

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