第59話 みんな①

 オーディション当日。

 会場の入り口に知り合いが立っていた。

 光と相馬がいたのだ。

 「なんで、2人がここに?」

 「何でじゃないでしょ!何で電話にも出ないのよ」

 会って早々に光に叱られた。 

 「俺は…桜井さんを振り向かせる為に頑張ってるんだよ」

 「努力するにしても一言言ってからにしなさいよ!みんな心配していたんだから」

 うっ。一理ある。

 何も言わずに急に連絡が取れなくなったら心配するに決まってる。

 「…それは、悪かった。ごめん」

 「わ、分かったらいいのよ」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る