第56話 嫌なデート①

 「それじゃあ早速、あのアトラクションに行ってみよう」

 マイケル君が指さしたのは日本で言う所のお化け屋敷。

 「わかった」

 

 「あぁぁ…あああ!」

 ゾンビが後ろから出てきたが私は何も反応しなかった。こういうホラー系のものは私は全然驚けないのだ。

 「もっと。驚いてよ」 

 マイケル君は私が全然驚かなかったのが気に食わなかったみたいだ。仕方ない。だって全く驚けないのだから。

 「(ちぇ。桜井さんが驚いて僕の方に引っ付く予定だったのに…そうだ!)」

 「もっと。恋人らしく振る舞ってくれないと教えないよ。優希の場所」

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