第49話 騙されていた①

「あははははは」「ふふふふ」

アリーさんとマリーさんが腹を抱えて笑っている。

ものすごく腹がたつ。

なぜこの様な状況になったかというと数分前に遡る。

俺を警察署に連れて行く途中、色々あってマリーさんが銃で撃たれて倒れた。

「マリーさん。大丈夫ですか?」

白かったシャツのお腹のあたりが赤く染まっていく。

「…私の…事はいいから。先にいきなさ…ぃ」

「マリーさん!」

最後にマリーさんの為にも警察署に行ってしっかり証言してやる。

そう覚悟を決めたが、敵に俺は回り込まれた。

パン!

クラッカーを鳴らしてアリーさんが出てきた。

「ドッキリ大成功ー」

はっいー!?

これらはアリーさんのドッキリだったのだ。

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