第40話 文化祭2日目②

…昨日、俺は桜井さんに告白した。

返事は「はい」だった。

つまり、今俺は桜井さんとお付き合いしているのだ。

「(…なんて話しかけたらいいだろう)」

そんなことを考えながら一人で学校に向かっていた。

いつもなら光や相馬と一緒に学校に向かっているのだが、今は文化祭2日目で色々と忙しく朝早くから学校に行っているらしい。

…!

歩いていると前に桜井さんが立っているのに気づいた。…もしかして俺を待ってくれている?

「桜井さん。おはよう。もしかして、俺を待っていてくれた?」

「…!おはようございます。そ、そうです。私たち付き合っているんですから、一緒に登校したいと思って…」

「そ、そうだよね。俺たち付き合っているんだもんな」

桜井さんは顔赤くしている。今は見えないがきっと俺の顔も赤くなってしまっていると思う。

「…ここで話すのもなんだから歩きながら話しましょうか」

「そ、そうだよね」

二人並んで歩いた。周りから殺意のある目で見られていたが俺は桜井さんのことしか見えていなかったので、全然気づかなかった。

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