第17話 水槽の中の少女④
鳴き声が聞こえる方に歩く非常階段についた。さらに声が聞こえる下に降りると大きな扉の前についた。
非常時以外使うことが禁止されている非常階段の下にこんな扉があるなんて。
「あ、あけるわよ」
光が扉をゆっくり開ける。
中は、中は広くて、奥にガラスが一枚と鉄の扉が一つ。あとはコンクリートに囲まれた何もない部屋だった。
入ってすぐ、ガラスの向こう側に誰かいるのに気づいた。
「…誰?」
白い肌の少女がこちらに気づいて声をかけてきた。
ガラスの向こう側は、簡単な部屋になっていた。ベットや机、テレビなんかも置いてある。
「す、すいません。泣き声がしたので、来てみたんですが…。」
相馬は、後ろで隠れてるし光も黙っているから俺が、失礼かもしれないが勇気を出して、聞いてみた。
「ここの生徒?」
静かな声で少女に聞かれた。
「そうです。夜に突然すいません。あなたもここの生徒ですか?」
「…そうです」
少女はなんと生徒だった。
それから、少女と色々話してわかったことをまとめると。
少女名は、霧街
「…私、病気があって、その病気は珍しくい空気が関係する病気で治すのが難しいの。…簡単に言うと、この部屋は、水槽。私は魚。魚は水の中でしか生きられない様に私もこの中でしか生きられないの」
「泣いていたのは、寂しくて泣いていたのか?」
俺がそう思い。聞いてみた。
「もし、よかったら、外の写真とか…」
「えっ、あ。…このドラマを見て感動して…」
えー。
それを聞き笑う光。
なんか俺、恥ずかしいんだけど。
ちなみに相馬は、まだ後ろに隠れている。
いい加減に出てこいよ。
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