第17話 水槽の中の少女③
夜
学校の門の前に集まったのは、三人。
俺、光、相馬だ。
相馬は嫌々言いつつ、俺が行くなら自分も行くと言って、ついてきた。
「アニキ、やっぱりやめません」
こいつ…フラグ立てやがった。ホラーあるある。ビビりが「もう帰ろう」と言うを。
「何言ってるのよ。ここまで来たら行くわよ」
これもフラグの気がする。こいつらフラグ立てすぎだろう。
門は鍵がかかってるが生徒会の相馬が予備の鍵を持ってきてくれた。
キィィイ。
薄気味悪い音を鳴らしながら門を開け、校内に入った。
今のところ扉が勝手に閉まるとかは、ないからちょっと安心する。
数十分後
「何もなかったわね」
一通り学校を回ったが何も起きなかった。あとは、セキュリティがあって入れないところには、行かなかった。
「やっぱり、俺の空耳だったんですかね。早く帰りましょう」
見た限り、相馬は限界みたいだ。
…グスッ…グスッ…
「…⁉い、今、声が聞こえなかったか?」
俺が聞くと、
「奇遇ね。私も聞こえたわ」
「そ、そ、空耳じゃなかった…」
二人とも聞こえたみたいだ。
光と俺は、まだ冷静に考えているが、相馬は今にも死にそうな顔をしている。
「とりあえず、声がするほうに行ってみましょう」
「えっ。光先輩やめときましょうよ」
「…そうね、優希。あんたが行くか行かないか決めなさい」
なんで俺なんだ?だけどまぁ、
「ここまで来たんだ。いけるところまで行こうぜ」
「流石は、私のライバルだわ」
「そんな~」
相馬が泣きそうな顔になってるいが、頑張れ相馬。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます