第8話 舎弟③

「それであんた、どこの学校よ」

光が聞くと、

「アニキのライバルに答える義理はないっす」

やっぱりアニキとして定着してしまってる。

「俺も名前とか、どこの学校とか知りたいんだが」

俺が聞くと答えてくれた。

「アニキに言われたら言わないわけにいかないじゃないっすか。俺は片桐 相馬(きたぎり そうま)。常灯高校の一年です」

それを聞いて驚く俺と光。

まさか、同じ学校だったとは。ジャージを着ていて気づかなかったが、よく見るとジャージの下に常灯高校の制服を着てる。

「片桐くん?!確か学年一位の成績で、すごく頭がいい一年生の子?」

「はい。そうっす」

光が驚いてる。そんなに有名だったとは知らなかった。

「アニキそろそろ行かないと遅れますよ」

「そ、そうだな」

学校に遅刻しそうなのでこの話は、また放課後に俺の家ですることになった。



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