とりあえず、玄関に入れて、

「…もしかして、昨日の不良に囲まれていた、メガネをしていた子？」

思い切って聞いてみた。

「そうです。イメチェンしたんです」

すっごいイメチェンだー。そう思ってると。

ピピピピピピピピピピ…。

このインターホン連打は、

「うるせぇ」

勢いよく扉を開ける。

「今日もライバルを迎えに来てあげたわよ」

やっぱり光だ。

「お邪魔しまーす」

まだ何も言ってないのに部屋に入って来た。

「あんた誰？」

「アニキの舎弟です」

何も了解していないのに俺はアニキになっている。

「さ、さすが我がライバル。舎弟までいるとは」

光が悔しがっている。少し嬉しい。

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