第3話 消しゴム
6限目
授業のペースがゆっくりになり、気が抜けたのか、周りを見渡すとちらほら寝ている人がいる。
眠い。が、俺は、寝ない。
俺も隣の席には、桜井さんが座ってるからだらしない姿を見せたくないんだ。
それに、桜井さんは、一生懸命に消しゴムをカッターで、…削ってる⁉︎
何してるか、聞こうと思ったが、聞けなかった。
櫻井さんの顔があまりにも真剣だったから。
数分後
ただの四角い消しゴムが、人の形になっている。
そこで終わらず、今度は、消しゴムに色を塗っていく。
すると身に覚えがある人に…あっ!
わかった。これは、隣のクラスの中島だ。
中島?なんで、中島なんだ。
俺は、考えて、一つの答えにたどり着いた。
ままま、まさか。
中島へのプレゼントを作っている。なぜ中島かと言うと、桜井さんと中島が付き合ったから。つまり、俺が聞いた、中島がフラれたのは、嘘で実は、いいよって桜井さんに言ってもらえてた。
俺が呆然としていると、中島消しゴムが完成していた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます