佑弥君を呼ぶ   選択章

私は佑弥くんを探し屋台を回って居ると、いつもの様に茶色いサングラスを

掛けた佑弥君を見つける。

りんご飴を受け取って居たので声をかける。

「佑弥」

少し佑弥君はびっくりすると私の右手をぎゅっと握るとその場を離れる。


辺りは木がいくつも並んで居る、ベンチが開いて居たので右側に佑弥君が

座り私も左側に座る。

「ごめんねっりんご飴一つしか無くて、これ良かったらどうぞ?」

「私は大丈夫佑弥君食べて」

「私飲み物何か貰って来るね」

っと立ち上がると、佑弥君も立ち上がり私ではなく何処か違う場所を見て

居たと思うと、再び私の右手を掴み真後ろにある木の場所に。

「佑弥君?」

佑弥君は左手の人差し指を顔の辺りに見せて黙る様に仕草を向ける。


私を木に仰向けになるように押し付けると、

上から覆い被さる様に抱き締めて来た。

佑弥君の心臓の鼓動と同時に温もりも伝わってくる。


「おかしいなぁ~さっきここに佑弥君が居たはずなんだけど、

私の見間違いかなっ?」

「急に走り出すから何かと思ったよっ」

「佑弥君こんな所に居るわけないよっ何言ってるのっ

ほらっ早くしないと、待ち合わせ遅れるよっ、向こうで今日待ち合わせ

しているから早く行こっ!

久しぶりたから楽しみだねっ」


「ヤバいこんな時間じゃん」

女性二人は慌てながらその場を去った。

  10


「ごめんねっ急にこんな所に連れて来て」


「佑弥君あの人達と何かあったの?

佑弥君の事探して居たみたいだけど」


佑弥君は、何かを言おうとした瞬間、電話が鳴る。

プルルルッ


「ごっごめんねっ急用が出来たからまた」

佑弥君はそのまま何処かに行ってしまった。


(お祭りの夜)に目次から移動してください。

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