第10話 因果の結びつき

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 因果の結びつき、という文言が心のどこかに棘刺していた。

 勿論、一番に気になったのは、自分が背負う因果がその結びつきとやらに絡み取られたのではないのかということであった。

 だが驟雨が、その事をまるで定めのように語っている事にもどこか胸にザワツキを覚えていた。

 思えばあの日、何故に犬神如きを気に掛けてしまってのだろうか。

 所詮は余所事である。普段なら気にも留めなかったはずだ。


 ――何故だ、何故、私は……。

 仙里は記憶を辿った。そして朧気ながらに思い出す。あの日、仙里が捉えたのは匂いであった。

 空気の中に微かに漂うその匂いに引きつけられてしまっていた。


 ――あれは自分と同じ匂いを発していた。

 その匂わせる者は、犬神に追われていた。追われていたのは、小さき神であった。


「それもありますが……」


 回想の中に驟雨の声が届く。驟雨の思わせぶりな声色を聞き、来たなと思った。

 仙里とて、あの日の出来事には違和感を抱いている。気にはなっていた。しかし、平然を装いながら意識を会話へと戻し、淡々と言葉を返した。


「それも、とはなんだ。他にもまだ何かあるのか?」

 仙里は、肩口から驟雨を覗った。

 

「まずはお知らせしておきましょう。あの真神は『眠れるもり』の姫君です」

「……そうか、あの真神、睡郷すいきょうの里の者だったか」

「そうです。睡郷の里、夢の中で魂が通うというあの里の者です。どうです? 気になりませんか?」

「別に」

「雨殿ゆかりの里のことですよ」

「今更だな。関心など無い」

「ほう」

 驟雨は目を細めた。そして続ける。


「因果については、まだありますよ。あの夜、あの場所に現れた巫女、あの巫女の力は鬼のものです」

「鬼の巫女……」

「そうです。鬼巫女です。あなたもこの長い年月の間に一度や二度は目にしているでしょう」

「そうだな。しかしそれがどうしたというのか。鬼の血を引く術者など腐れるほどおるではないのか?」

「たしかにそうですね。しかし、あれはどこにでもいるような低級な者ではありません。雷術を扱うかの者の由来はあかです」

「あ、アカだと! あの娘が酒呑の血脈の者だというのか! ……まったく、何なんだ。これは、どうしたことだ。この期に及んで何故に……」

「そうですよね、今更ですよね。しかし、まだありますよ」

「まだ……」

「これが、今のところ最後になるのですがね、聞きたいですか?」

 驟雨が顎に手を当てニヤと笑った。仙里は訝しんで目を細めた。


「あの蒼樹ハルという少年のことなのですが」

「あやつがどうしたというのか」

「あの少年、四年前に事故に遭って家族を失っているのですがね」

「そのようなこと、特段に珍しくもないだろう。人の世ではありふれたことだ」

 

 話しながらゆっくりと振り向いて再び驟雨と顔を合わせる。無関心を装っていたが、自分でも姿勢が前傾になっているのが分かった。そのことは、当然のようにして驟雨にも見透かされてしまったようだ。見上げれば目の前に、驟雨の嫌な感じの笑み顔があった。


「チッ!」

 仙里は舌打ちをした。だが、揚げ足を取って揶揄してくることが常の驟雨は仙里の気持ちを素通りさせ先へと話を進めた。

 

「それがね、これまた凄く驚きなのですよ。聞きたいですか?」

「くっ!」

「そんなに怒らないで下さいよ。本題はやはり盛り上げてからでないとね」

 追えば逃げる、逃げれば追ってくる。そんな調子の会話に辟易としてきた。

 

「驟雨、いい加減にしろ! もう良い。私は去る。こんな茶番になど付き合っていられ――」

「蒼樹ハルが遭ったその事故で、彼の家族が死んだ。死んだのは彼の父親、彼の母親、そして彼の妹……」

「……」

 仙里が黙したことを見て驟雨の口角がやんわりと上を向く。そして一つ呼吸を置いて口を開いた。

 

「その彼の妹、名を蒼樹あおき真菰まこもというのですがね。彼女はその小さな胸の内に運命の星を抱いていた」

「さだめの星……」

「それが、その運命の星が『雨喚あめよびびの星』であった」

「な! なんだと!」

「ね、驚いたでしょう。事がここに来て、雨、雨、雨だ。いったいこれはどういう因果律の悪戯なのでしょうね」

 驟雨がニヤリと笑った。

 

「雨喚びの巫女……」

「そうですよ。雨喚びの巫女です。正式には『雨音女あまおとめ』と言いますが、この際はまあ良いでしょう」

「雨音女……。この世で唯一『雨』を見つけることが出来る存在……」

「そう、彼女は現世において唯一『雨』を誘える存在であった……。しかし、数百年ぶりに顕現した雨音女はもういない。我々は彼女を守ることが出来なかった。安易に喪失させてしまった。雨音女の覚醒を見ることさえ出来なかった」

「喪失……」

 その喪失と言う言葉を口にしたとき、仙里の中にある一縷の望みが儚く消えた。


「これで、もう『雨』は降らぬということになるのか……」

「そうですね。これでもう雨殿がこの世に顕現することはなくなりました。たとえ、この世に雨たり得る人物がおったとしても、その者を見つけ導く事の出来る羅針が無い以上、世界にはもう手立てはない」

「手立てなしか……いやしかし待てよ」

 ふと思いついた仙里は眉根を寄せる。


「おお、流石ですね。気が付きましたか」

 見ると驟雨が嬉しそうに笑んでいた。


「おい驟雨、あの蒼樹ハルとは何だ? 何者だ」

「さあ?」

「さあって、お前」

「分からないのですよ。あ、これは本当ですよ。蒼樹真菰が雨音女であるならば、血を分けた兄が雨の陰陽師であるはずがない。これは不文律といって良い。何せ『雨』は『雨恋あまごい』によって喚ばれたと言い伝えられておりますからね」

「ならば、ならばあれは何なのだ」

「何、と言われてもね。ただ……」

「ただ?」

「何かは、あるとは思うのです。彼には何かがある。しかし、残念ながらも私の感覚を持って言わせて頂くとあの者は雨殿ではありません。素質はともかく。先代の雨殿とはまるで違う」

「そうか……まるで、違う、のか……」

 仙里は、肩を落とした。


「仙里さん?」

「なんだ」

 仙里は上目使いで驟雨を見た。


「蒼樹ハルは、雨殿ではない。そもそもこれは当たり前のことでしょう。人は生まれ変わりなどしないのですから、先代が再臨されるということは絶対にないのですから」

「そう、だな」

「しかし、あの者は何らかの定めを帯びているのかも知れませんよ」

「定め……」

「そうです。定めです。考えてもみて下さい。凡なる者が強制的にあなた程の仙を従えることなど出来ましょうか。しかもあの者は、使役の術を自覚もなしにやってのけたようですからね」

「なんだって! で、では私は謀られて術に落ちたのでは……」

「ありません」

 驟雨は即答した。


「なんということだ……」

「仙里さん、蒼樹ハルにはその事以外にも奇妙なところがあるのですよ」

「奇妙、奇妙とは?」

「あの者は、化け物を恐れない。変だとは思いませんか? 普通の人間であれば、間違えても化け物に挑もうとはしないでしょう。仮に、あの夜の相手が化け物と知って挑んでいたとしても、初見から、化け物の殺気に当てられて動けるなど並ではない。そんなことが出来る人間などいやしない。あなたも建屋の上から眺めていたのなら分かるでしょう。種族の中でも最低級とはいえ、あの時の犬神も神を名乗る化け物なのですよ」

「そうだな……。言われてみれば可笑しな事だ。しかしあやつは、むき出しの私の気に触れても平然として話しかけてきた。それならば、あのようなクソ犬ども如きに後れを取るはずもなしと……。そうか、あれも私の勘違いだったのか……」

「そうです。あなたは大きな勘違いをしていたのです。大体ですよ、あの夜、あの場所に蒼樹ハルが現れて驚かなかったのですか? 彼には自覚もない。現状、彼は普通の人間なのですよ」

「あ、いや、それは……」

「あの日、街で起こった騒動を追いかけていたあなたは、最後にあの学校に辿り着いた。そうして見れば真神と犬神の争い事であった。あなたは、目の前の騒動が自分の目的の妨げにならないかどうかを見極めていた」

「そうだ」

 仙里は頷き、驟雨もそんな仙里を見て頷きを返してきた。


「蒼樹ハルが、後を追ってきていたことには気づいていたのでしょう。無論のことですね。だが、彼のその先の行動までは読めなかった」

「……」

「何故、助けなかったのですか?」

「それは――」

「鬼巫女がその後を追ってきていたことまでも察知していたから? 鬼巫女が蒼樹ハルを救うだろうと見込んでいたから?」

「……」

「違いますよね? あなたは、あのまま蒼樹ハルが殺されてしまえばいいと考えた」

 驟雨は、目に確信の色を帯びさせて厳しく見てきた。

  

「なるほどねえ。契約上、主人は殺せないが、誰かに殺させることは出来る。見過ごしてしまえばいい。簡単なことですね」

「……そうだな」

 仙里は短い言葉で肯定をした。そのことに驟雨は溜め息を漏らす。

 

「やはり、そうでしたか」

「何故に肩を落とす。別に呆れるほどのこともないだろう。私はあれを主人として望んだわけではない。無理矢理に縛られたのだ。であるからして、私はあれを大事とは思わぬ。それは可笑しいことではなかろう」

「確かにそうですね。しかしですね。私はそれでも、あなたに蒼樹ハルを守って頂きたい」

「はあ? 何故、私がそのような面倒を引き受けねばならないのか」

「……」

「あれは、『雨』ではないのだろう? 先ほどお前もそう言ったではないのか?」

「それはそうですね。私にはあの者が雨殿であるとは思えない。しかし、それでも私にはその事を見届ける義務がある。いや、見届けてみたい。あの者は、三つの因果を束ねる留め金になった。自身が望んだわけでもないのにです。まるで内に天命を秘めているようではありませんか。私は、この行く末を見てみたいのです。どうかお願いできませぬか」

 驟雨は恭しく腰を折って頭を下げた。束の間、仙里は呆気に囚われてしまった。

 しかし、直ぐさま気を取り直す。そうして鼻を鳴らす。仙里は意気を持って一言を発した。

 

「知らん! 私の知ったことではない」

 仙里は、満願を得たように思い目尻を下げた。口元は自然に持ち上がっていた。

 だが、仙里のそのような勝ち誇った顔を見た驟雨も負けることはなかった。そして驟雨は笑顔を作って言った。


「仙里さん、あなたはきっと、あの蒼樹ハルを助けますよ。そして自覚するはずだ。彼を手助けすることが大峰おおみねなにがしを救うことに繋がっていくことを。現状、かの者に掛けられた呪いを解く手段は二つ。一つは、雨の浄化に頼ること。そしてもう一つは、これは言わずもがなですね。しかし、そのことはこの八百年の長き年月を費やせども成し得なかったこと。ならば、『雨』につらなるであろう可能性を消してしまうことなど、あなたに出来るはずもない」


 痛いところを突いてくると仙里は思った。確かに、驟雨の言うとおり、大峰兼五郎義親の魂を救うには何らかの力が必要であった。


「しかし、根拠はないのだろう? あれが『雨』の代わりになるとも思えない」

「それは、今後の事の運びを見極めねばわかりますまい」

「驟雨よ、お前も耄碌したな」

「耄碌?」

「無いものを、有るであろうと思い込んでいるではないか」

「そ、その様なことは――」


 この時初めて驟雨の狼狽する様子を見た気がした。そのことがなんと言えない心地よさを覚えさせた。仙里は瞬時にその波に乗った。

 

「あるぞ、あるとも。いや、違うのか。お前、雨を探すことに飽いたのであろう。そうだな。きっとそうだ。わかるぞ驟雨よ。数百年も待ち続けることは実に辛いことであるからな」


 言い切って、胸が空く思いになった。これまで、散々やり込められてきた仙里だが、その鬱憤を僅かでも返せた気がしていた。

 しかし、驟雨は涼しげな顔をしたままその表情を変えなかった。

 

 ――どうすればこいつに一泡吹かせてやることが出来るのだろうか……。

 

 あと少しで、と思っていた。この際に極めつけの一言でダメ押しをしてやれば自分の勝ちが見えてくるはずなのにと思考を巡らせる。

 だが口を開いたのは驟雨の方が先であった。仙里は考えすぎを悔やんだ。

 

「仙里さん、あなたの運命はもう動いている。あなたはもう動き出しているのです。あの時、真神の姫が、蒼樹ハルと結ぼうとしたとき、あなたはそれに待ったを掛けた。それはあなたの嫉妬であると私は思っています」

 聞いて仙里は顔を引きつらせた。


「フン。よりにもよって。何を言い出したかと思えば。世迷い言も大概にせよ驟雨。くだらぬことだな。あれはあの真神の娘の策略を見抜いたまでのことだ。下手にあの子供と契らせれば、私の目的に支障をきたしかねない。だからだ」

「そうですね。あなたは確かに見抜いていた。あの子は、蒼樹ハルを主として迎えるのではなく、従僕にしようとしていた。それはあなたにとっては不都合なことだろう。主の上に、更に主を置くようなものですからね」

「そうだ。お前の言う通りだ」

「彼女は、蒼樹ハルを隷属させようとしていた。そしてあまつさえ人身御供にしようと画策していた」

「人身御供?」

「気を付けて下さいね。私の見立てでは、彼女は決して悪ではない。そして『雨』を欲している事も、『雨』を慕っていることも真実であると思われます。しかし、その行いは真逆を行っている。彼女は余程の事情を抱え込んでいるのでしょう。……あの子は自らの真名まなを偽ってでも人と契約を結ぼうとした。神獣が偽名を持って人を騙すことなどありえない。神が存在を偽り人を騙すなど禁忌すれすれの行為です。それを行ってでも果たさねばならないことをあの子は抱えている。それ程の覚悟があの子にはある」


 やれやれだと思う。仙里には、驟雨の危惧などに関心は無かった。他者の事情などはどうでも良いことであった。それと、たとえあの少年が人身御供にされて死んでしまったとしても、そんなことも知ったことではない。むしろそれはそれで自身にとっては好都合なことなのではないかとも思えていた。


「よもや、蒼樹ハルが死んでくれれば好都合、などとは考えてはいませんよね?」

 驟雨の目がまた一段と細くなっていた。

 

「あははは。何を言っているのだか」

 取りあえず笑って誤魔化してみた。しかしどうやら効果は無いようだった。


「そう言えば、蒼樹ハルは、真神の姫より宝珠を与えられたようですよ」

「宝珠?」

「睡郷の里に代々伝わる、雨の陰陽師ゆかりの宝物です。その名を『青の御霊みあたま』と言います。その存在については、あなたもご存じかと思いますが」

「あ、ああ」

「彼女の意図は知れませんが、その宝珠が何らかの示しを見せるやも知れません」

「それが? それがどうした」

「あなたは蒼樹ハルに縛られて側に暮らしている。どうせなら『雨』の行く末をその目で見極めてみては如何でしょう」

「馬鹿も休み休み言え驟雨。わたしは雨玉にも、あやつの行く末にも興味など無い。煩わしいだけだ。それに、私には、どのようにしてもあやつが大物には見えない」

「それを見極めるのですよ」

「随分と入れ込んでおるな。しかし驟雨よ、お前はえらくあやつを買っているようであるがな。実際、あやつの頭の中を見ればそれはがっかりとすると思うぞ。何せあやつの頭の中といったら四六時中も女子おなこのことばかりであるからな……」

「それはそれで良きことではありませんか」

「はあ?」

「無類の女子好き、それは先代も同じ事でありましたからね」

「……くだらぬ。実にくだらぬな。驟雨よ、やはり私には無理だ。あやつを死なせるなというのであれば善処してやる。万が一にでもあやつが『雨』であるならば、それは私にも利がある故な。だが、見定めるは、お前がやれば良い。このように色々見通せる力があるのだ。造作も無いだろう」

 

「魂同士が結びつけられたあなたにしか出来ないこともあるのですよ」

 驟雨は笑った。

 

「気持ち悪い。能面のような笑い顔を見せるな。大体お前はだな――」

 言いかけたところで、驟雨は身体を煙のように変えて気配を消した。

 その場には、仙里の苦笑だけが取り残された。


「やれやれ、時を経て不意に現れたかと思えば、自分の言い分だけを述べ、述べればそそくさと消える。変わらぬな、お前は」

 仙里は再び、銀杏の巨木にはり付けられた人形を見た。


「義親様、此度は可笑しな事にあいなりましたね。この八百年もの長き間、何も変わりが無かった事を思えば、このような事もまた一興かもしれません。……しかし、何があろうとも、この私がきっとあなた様を救って見せますから。そしてこのことだけは、いつ如何なる時にも変わらぬ事……」


 いって桔梗は右腕を真横に持ち上げ手に力を込める。そこに淡い光が立ち上ると、光る手の中から一振りの太刀が姿を現した。桔梗はその太刀を見つめそこに語りかけた。


「どうやら、何の因果か私もお前も此度の一件に巻き込まれてしまったようです。それにしても、よもや、お前を抜くことが出来うる者が現れるとは思わなかったですね。しかし逸ってはいけませんよ。まだ、そうと決まったわけではありませんからね。この私がきっと見極めてみせますから、万が一にもその時が来るならば、教えてくださいね」

 

 その仙里の言葉に呼応するように、手にした太刀が脈動を伝えてきた。太刀が喜びを伝えてきた様に思えた。そして太刀は清浄なる水気を発して仙里の全身を包み込んだ。


「お前も『雨』に会いたいのですね。私も、義親様に会いたい……」

 仙里は、それを零さぬようにと空を見上げた。しかし、それは頬を伝って流れ落ちる。

 そのしずくが、累積した悲しみを示すものなのか、はたまた希望を得た喜びにによるものなのかは分からなかった。多分、悲しみが半分、喜びが半分なのだろう。


「義親様、もうしばし、お待ちくださいね」

 仙里は太刀を強く胸に抱きしめた。

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